Photographer: Dario Pignatelli/

海外勢、アジア新興市場から資金引き揚げ-リーマン禍以来最速ペース

  • インドやインドネシアなど6新興市場、年初来で約190億ドル流出
  • 今週は金融政策などに注目-本格的なパニックに見舞われる可能性も

アジア新興市場は今後数日間、一段と厳しい状況に置かれるかもしれない。域内の株式から2008年の金融危機以来最速のペースで資金が逃げ出す中、実質的なトレンド転換もなしに本格的なパニックに見舞われる可能性がある。

  米当局が金融政策を引き締め、米中貿易摩擦が激化する中、海外投資家は資金の動かし方で自らの意思を示す。海外勢は年初来、インド、インドネシア、フィリピン、韓国、台湾、タイという主要な新興市場からほぼ190億ドル(約2兆1000億円)引き揚げた。
        

        

  今週は多くの点で重要になるだろう。フィリピンとタイの中央銀行は金融政策を決定する。両国の当局者は通貨を支えるための利上げ圧力と、利上げはこれまで力強く成長してきた国内経済に悪影響を及ぼしかねないという懸念との間でバランスを取らなければならない。インドネシアの株式市場は先週いっぱいと今週前半まで休場で、取引が再開されるのは20日から。それまでに落ち着きを取り戻していなければ、ジャカルタ市場から資金がさらに逃げ出し、新たな波及懸念が台頭しかねない。
        
原題:Asia’s Emerging Markets Suffering Biggest Exodus Since Lehman(抜粋)

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