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レバレッジド・ローン市場、爆発的に成長する可能性-クレディS

  • PE会社にはまだ投入していない1兆ドル超の資本がある-ミラー氏
  • クレディS、レバレッジド・ファイナンス業務で世界的に増員

クレディ・スイス・グループは、レバレッジド・ローン市場がこの数年の爆発的な成長を続ける可能性があると見込んでいる。企業買収会社が前例のない水準まで資本を蓄えており、今後数年にわたり買収能力を最大限に高めるとみられるからだ。

  同行のクレジット責任者、デービッド・ミラー氏はニューヨークでのインタビューで、「プライベートエクイティ(PE、未公開株)には、まだ投入していない1兆ドル(約110兆5300億円)を超える資本がある」と述べた上で、「3年から5年先を見据えた場合、これこそわれわれが準備を進め、投資する領域だ」と語った。
  
  クレジットサイクルが悪化に転じつつあると警鐘を鳴らする人が一部で既にいる一方で、クレディ・スイスは成長を強く見込んでいる。米連邦公開市場委員会(FOMC)は今年2回目の利上げを決定、欧州中央銀行(ECB)は年内に資産購入を終了させると発表しており、2015年以後の流動性とバリュエーションに対する重要な支柱は取り除かれる方向だ。同時にレバレッジド・ローンと高利回り債市場では、デフォルト(債務不履行)に対する保険のコベナンツ(特約条項)が緩みつつあるが、ミラー氏はこれに動じない。
  
        

Leveraging Up

Revenues from arranging leveraged loans in the first quarter of 2018, $ millions

Source: Dealogic

  クレディ・スイスでは現在、レバレッジド・ファイナンス業務の世界の人員が124人と、昨年末から13%増加。地域別では欧州・中東・アフリカで14%、米州で12%それぞれ増えた。ミラー氏は「時間と共に、われわれの領域に資本投入が続くだろう」と語った。

  ディールロジックのデータによると、レバレッジド・バイアウトの価値は08年以降、米国でほぼ3倍、欧州では66%上昇した。最近は欧州が巻き返しつつある兆候が見られる。欧州の収入プールは昨年75%増の27億ドル、米国は全体で105億ドルだったが、増加率は36%とより緩やかだった。

  ディールロジックの推計によれば、クレディ・スイスはこうしたローン組成による第1四半期の利益で他行を上回り、ランキング1位だったJPモルガン・チェースを押しのけた。

  ミラー氏は、向こう5-7年でPE会社はデット投資商品を2兆5000億ドル発行する可能性があると予想。「大局的に見ると、これは現在の米レバレッジド・ファイナンス市場全体にほぼ匹敵するため、市場規模は2倍になる」と語った。

原題:Credit Suisse Gears Up for Next Wave of Leveraged Loan Issuance(抜粋)

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