コンテンツにスキップする

米国債の利回り曲線フラット化が加速、サポートライン割り込む

  • 利回り曲線の指標は先週、2007年以降で最もフラット化
  • 今週はパウエルFRB議長発言に注目か、ECB主催の討論会に参加

米国債市場で長短金利逆転に向かう動きが加速する中、連邦準備制度当局者は今週、この現象について発言する新たな機会を得る。

  今週は主要な米経済指標の発表がほとんどない。市場関係者の関心事は、欧州中央銀行(ECB)がポルトガルのシントラで主催する会合や米国内での会議での当局者からのシグナルだ。最大の注目イベントはパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の20日の発言だが、長短金利逆転の可能性について先月懸念を表明した当局者もその数日前に発言機会がある。

  長短金利逆転は歴史的に、リセッション(景気後退)の前兆となってきただけに、市場や政策当局者は利回り曲線の形状に神経をと尖(とが)らせている。追加利上げが見込まれる中、利回り曲線の指標は先週、2007年以降で最もフラット化し、主要なテクニカル・サポートレベルが崩れた。

Inversion Watch?

  カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)の北米金利戦略責任者、イアン・ポリック氏は、「利回り曲線のフラット化傾向は引き続き市場で支配的なトレンドだが、リスクは積み上がっている」と述べ、シントラでの「会合で何か大きな材料があれば並外れた反応が出てくるだろう」と語った。

  2年債と10年債の利回り格差(スプレッド)は先週、3月以来最も大幅な縮小を記録した後、約37ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)となった。5年債と30年債のスプレッドは25bpに縮んだ。シーポート・グローバル・ホールディングスの国債取引戦略担当マネジングディレクター、トム・ディガロマ氏は依然、長短金利逆転を不可避と見ている。先週2ー10年債のスプレッドが40bpを割り込んだため、次は25bp、12bp、3bpがサポートラインになると分析した。

  今週の注目点

  • シントラの会合が鍵となりそうだ。パウエル議長は20日にドラギECB総裁らとパネル討論会に臨む
    • 18日:15日付でニューヨーク連銀総裁を退任したウィリアム・ダドリー氏が同連銀の会議でスピーチ。後任のジョン・ウィリアムズ総裁は結びの言葉を述べる
    • 19日:ブラード・セントルイス連銀総裁はシントラでスピーチ

原題:Curve Flattening Gets Serious With Key Levels in Rearview Mirror(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE