三菱ケミHD:「機能商品」設備投資拡大へ-スマホ部材や食品包装材

  • 高機能フィルム、コンビニの食品包装向けでも需要拡大-独自開発
  • 「MMA以外はポートフォリオ改革の検討対象」と伊達CFO

三菱ケミカルホールディングスはスマートフォンのディスプレー向け部材など「機能商品」部門を中心に設備投資を拡大する方針だ。石油化学市況の上昇を背景に業績好調が続く中、利益率の高い同部門の強化に乗り出す。2019年度の総投資額は過去最高(2640億円)を計画する今年度をさらに上回る見込みだ。

伊達CFO

Source: Mitsubishi Chemical

  三菱ケミカルHDでは、スマホなどに使う高機能フィルムを「機能商品」部門で開発・製造している。同社の伊達英文最高財務責任者(CFO)は8日のインタビューで、スマホのほかコンビニの食品包装向けなどで伸びており、「もう少し大きな設備投資をやりたいと思っている」と生産能力増強を図る意向を明らかにした。

  機能商品はプラスチックの原料などを手掛けるケミカルズ部門などと並ぶ主力部門の一つで、18年3月期のコア営業利益は940億円と全体の約25%を占める。前期を過去最高益に押し上げたケミカルズは市況の影響を受けやすいため、独自開発の優位性から利益を確保しやすい機能商品の強化で収益構造の転換を図る。

  現在、同社の主力製品はケミカルズ部門で扱っている樹脂原料の一つであるメタクリル酸メチル(MMA)。店舗看板や自動車のランプカバーなどに使われ、世界生産能力の4割を握る。伊達CFOは「MMA以外はポートフォリオ改革の検討対象だ」と述べ、今後も不断の構造改革を進めていく方針をあらためて示した。

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