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6月15日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:資源国通貨が下落、貿易戦争巡る不安や商品安で売り  

  15日のニューヨーク外国為替市場では資源国通貨が下落。米国が中国に対する関税を発表し中国がこれに報復したことで貿易戦争が近いとの不安が広がり、リスク選好の動きが後退した。カナダ・ドルは軟調な国内経済指標と広範な商品相場安を受けて売られ、米ドルに対し約1年ぶり安値を付けた。

  資源国通貨ではカナダ・ドルが主要10通貨全てに対し下落。対米ドルでは一時1米ドル=1.3201カナダ・ドルまで売られた。スウェーデン・クローナ、ニュージーランド・ドル、オーストラリア・ドルは、金や銅など金属価格の大幅安にも押された。この日、ブルームバーグ商品指数は一時1.8%安となった。

  ニューヨーク時間午後4時50分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満上昇。ユーロは対ドルで0.3%上げて1ユーロ=1.1607ドル。ドルは対円で0.1%上げて1ドル=110円68銭。
  ユーロはショートカバーなどを支えに上昇、前日の欧州中央銀行(ECB)政策決定受けた下げの一部を埋めた。ただ、ECBの慎重な金利ガイダンスや欧州諸国が移民問題に直面していることから、投資家はユーロ・ロングには消極的だった。

  ブルームバーグのドル指数は上値の重い展開。貿易を巡る懸念や、5月の米製造業生産指数の大幅低下が重しとなった。

欧州時間の取引

  早い時間に上昇していたブルームバーグのドル指数が伸び悩み、上げ幅を大きく縮小。中国からの輸入品500億ドル相当に対する米国の関税賦課が承認されたと報じられ、関税第2弾も追って打ち出される可能性が高いと市場は受け止めた。
原題:Commodity FX Drop Amid Trade Conflict, Weaker Oil: Inside G-10(抜粋)
Dollar Pares Gain on Trade Jitters as Euro Rebounds: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が下落、米中貿易摩擦の激化を懸念

  15日の米株式相場は下落。今週は米朝首脳会談や主要中央銀行の政策会合、米中間の貿易摩擦など注目材料の多い1週間となった。

  • 米国株は下落、米中貿易摩擦の激化を懸念-テクノロジー安い
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.92%
  • NY原油は下落、来週のOPEC総会控え
  • NY金は値下がり、ドルの上昇で

  株価指数と個別株の先物とオプション取引が期限を迎える四半期ごとのクアドルプルウィッチングに当たったことから、活発な商いとなった。この日はトランプ政権が中国製品への関税を発表。これに対し中国は直ちに報復を表明した。そうした中でテクノロジー株や工業株が値下がり。また原油相場の下落が影響しエネルギー株が下落した。一方で生活必需品や電気通信サービスは上昇。S&P500種株価指数は、週間では辛うじてプラス圏にとどまった。

  S&P500種株価指数は0.1%安の2779.42。ダウ工業株30種平均は84.83ドル(0.3%)下げて25090.48ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.92%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は大幅反落。週間ベースでは4週続落となった。来週の石油輸出国機構(OPEC)総会では、サウジアラビアとロシアの増産計画に対し、イランやイラク、ベネズエラが抵抗する見通しだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は1.83ドル(2.7%)下落の1バレル=65.06ドル。週間では1%の下げ。ロンドンICEの北海ブレント8月限はこの日2.50ドル下落し73.44ドル。

  ニューヨーク金先物相場は大幅安。2016年以降で最大の下げとなった。ドルの上昇が手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は2.3%下落し、1オンス=1278.50ドル。

  トランプ政権は15日、中国からの輸入品500億ドル(約5兆5300億円)相当に対する関税賦課を正式に発表した。追加の投資制限についても発表。これに対して中国は直ちに、報復措置を取ると表明した。トランプ大統領は中国が実際に報復措置を取れば追加の関税を課すと表明したが、金額は明言しなかった。
原題:U.S. Stocks End Busy Day Lower on Trade Tensions: Markets Wrap(抜粋)
Oil Declines Ahead of Intra-OPEC Clash Over Pumping More
Trade Angst Sinks Metals and Miners as Gold Sags Most Since 2016

◎欧州債:イタリア債を中心に上昇継続、ECB金利見通しが材料

  15日の欧州債市場では、イタリア債を中心に前日の上昇を継続。ECBのハト派的な金利見通しが引き続き材料視され、市場が織り込む0.1ポイントの預金金利初回引き上げは2019年末に後ずれした。ドイツ債は政治的な不透明性を伝える報道で一時下落したが、政府が速やかに否定したことで持ち直した。
  ドイツ銀行、バークレイズ、モルガン・スタンレー、HSBCはECBの利上げ開始時期の予想を2019年6月から同年7-9月に変更。

  ユーロ圏国債の供給は来週再び増加。ドイツ、フランス、スペイン、ベルギー、英国が発行を予定しており、中核国や準中核国が中心。
原題:BTPs Make Further Gains Lifting EGBs; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)


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