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中国人民元に新たな波乱要因か、海外上場企業が200億ドルの配当準備

  • 8月までの3カ月間に外貨建てで196億ドルの配当支払いへ
  • 元は短期的に弱含み一層不安定になる可能性-スコシアバンク
China's Yuan to Get Hit With $20 Billion Dividend Onslaught
Photographer: SeongJoon Cho
China's Yuan to Get Hit With $20 Billion Dividend Onslaught
Photographer: SeongJoon Cho

中国の人民元はここ数週間、対ドルで不安定な動きを見せているが、企業が海外で多額の配当を支払う準備を進めているため、元相場の先行きにはさらなる波乱が待ち受けている可能性がある。

  ブルームバーグの集計データによると、海外上場の中国企業は8月までの3カ月間に外貨建てで196億ドル(約2兆1700億円)相当の配当を支払う。支払いの一部は既存の保有外貨で行われるが、一部は元を現地通貨に交換する必要があり、ボラティリティーを高めると市場関係者は指摘する。

Dollars Wanted

Chinese companies will buy more foreign-exchange for dividend payments

Bloomberg

  2017年から18年初めにかけて長期間上昇した元は、米国債利回りの上昇を追い風としたドルの復活に直面している。中国の外貨準備高が1年余りで初めて2カ月連続の減少となった先月、元は16年以来最大の下げを記録した。その一方で、中国の証券に対する海外投資家の関心の高まりを受け、元の下値は限定的だ。

  スコシアバンクの通貨ストラテジスト、高奇氏(シンガポール在勤)は、「配当支払いの影響で今後数カ月は、元が短期的に弱含み、一層不安定になる可能性が高い」と予想。その上で「持続的な下落や資本流出にはつながらない。外国人投資家が中国債投資を継続することが元相場を下支えする」と述べた。

原題:China’s Yuan to Get Hit With $20 Billion Dividend Onslaught (1)(抜粋)

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