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母になるNZ首相が社会を変える-出産を8月に控えた女性相とタッグ

  • アーダン首相、6週間の育児休暇を予定している
  • ニュージーランドは初めて女性の投票権が認められた国

数日後に初めての出産を控えているニュージーランド(NZ)のアーダン首相が世界に示そうとしているのは、母になる女性がキャリアを犠牲にする必要はないということだ。

  37歳の女性リーダーは単なる象徴にとどまらない。昨年の総選挙で政権交代を果たした労働党中心のアーダン政権は、男女間の賃金格差解消という野心的な目標を含め、社会における女性の扱いを変えようとする幾つものプランをまとめつつある。

Ardern and Gayford

ロンドンのバッキンガム宮殿での夕食会に招かれたアーダン首相とパートナーのゲイフォード氏(4月19日)

フォトグラファー:Daniel Leal-Olivas / AFP via Getty Images

  ジェンター女性相(38)は「女性参政権のために闘い、そして初めて投票権を勝ち取った国がニュージーランドだ。われわれがリーダーであり続けていけない理由はない」と話す。「新政権は男女平等に向け真にコミットメントしていることを強く示している。そうすることが正しいからだ」と言う。

  現職の首相が出産するのはパキスタンの故ベナジル・ブット氏以来2人目。アーダン首相のパートナーはテレビ番組で司会をしているクラーク・ゲイフォード氏。ゲイフォード氏が自宅で育児を担当するため、アーダン首相は6週間の育児休暇後、仕事に復帰するつもりだ。

Julie Anne Genter

ジェンター女性相

フォトグラファー:Matthew Brockett / Bloomberg

  1998年に16.2%だったNZの男女間賃金格差は9.4%に縮小。世界経済フォーラム(WEF)の2017年版世界ジェンダーギャップ報告書によれば、男女平等の進度でNZは144カ国中9位。ただ09年の5位からは順位を落としている。 

Jacinda Ardern

アーダン首相(オークランドでのイベントで、5月24日)

フォトグラファー:フィルウォルター/ゲッティイメージズ

  アーダン政権で女性省は、21年末までに公的部門における男女格差をなくすためのロードマップを立案。同一労働での賃金格差を解消するだけでなく、上級職の女性を増やしたい考えだ。こうした計画はまだ公表されていないが、ジェンター女性相は、共働きの両親のためにより柔軟な働き方を促進したり、トレーニングを通じて無意識の偏見を正すようにしたりする方針だ。

Progress Toward Gender Parity

Countries ranked on World Economic Forum scorecard

Source: World Economic Forum Global Gender Gap Report 2017

Score of 1.00 equates to full parity

  ジェンター女性相もまた妊娠中で、初めての出産を8月に予定している。「単なる性差別で報酬が少ないというのは弁解の余地がない。女性に対する障壁を確実になくすには柔軟な労働環境のための取り組みが極めて重要だ。特に家事や子育てを担っている場合はなおさらだ」と同相はインタビューで述べた。

原題:Youngest Female Leader Blazes Trail for Working Moms as Baby Due(抜粋)

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