富裕層向け資産運用会社、生き残りたいなら手数料優遇廃止を

  • 運用会社は収入拡大へデータ分析の活用が必要-調査
  • パッシブ運用や競争激化などで利益が圧迫されている
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

資産運用業界は向こう数年で「環境が一変」するため、ウェルスマネジメント会社は顧客への不必要な手数料優遇を廃止し、高度な分析に投資することで収入押し上げを図る必要がある。ボストンコンサルティンググループ(BCG)の調査が示した。

  14日に公表されたリポートによると、プライベートバンカーはビジネスを失うのを恐れ、おおむね顧客3人のうち1人に対し、本来徴収できるはずの水準よりも低い手数料でサービスを提供している。ただ、大半の顧客は運用会社を切り替えるかどうかを判断する際、手数料はほとんど気にせず、オーダーメードのサービスの水準に注目しているという。

  数十年にわたって主に顧客関係マネジャーとクライアントの個人的な関係に依存してきたプライベートバンクは差別化のため顧客データや高度な分析を駆使しなければならないと、同リポートは論じた。同業界は金融危機以後、世界的な富の急増で恩恵を受ける一方、競争の激化や低コストのパッシブ投資の台頭により利益が圧迫されている。

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  この調査には150を超えるウェルスマネジメント会社が参加。最も利益が上がっている会社は他社の平均をはるかに上回るペースで収入が伸び、資産に対するリターンも高いことがデータで示されている。同リポートによれば、これはコスト削減よりも収入の伸びが利益の主要な源泉であることを示唆している。

原題:Wealth Managers, Stop Cutting Those Fees If You Want to Survive(抜粋)

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