トランプ減税、グローバルリスク高めるとIMF警告-財務長官は反論

  • 財政支出拡大はインフレの予想外の上振れリスクを高めると分析
  • 新興国市場からの資本逃避を引き起こす兆しも見られるとIMF
Photographer: Joshua Roberts
Photographer: Joshua Roberts

米国の減税と公共支出の拡大は、債務増やインフレを高進させる可能性、ドル相場の押し上げによって世界経済へのリスクを増大させていると国際通貨基金(IMF)が警告した。

  IMFのスタッフは米国の年次経済審査に関する14日の報告で、トランプ政権と共和党主導の米議会が支持する財政刺激策について、米国と多くの貿易相手国にとって短期的には押し上げ効果があるとしながらも、景気拡大局面で財政支出を拡大することは「米国と世界経済へのリスクを高める」と指摘した。

  さらに米政府が財布のひもを緩めることが、市場にとって「インフレの予想外の上振れ」リスクを高め、価格圧力の急激な上昇に伴い、米連邦準備制度が予想より速いペースで利上げを余儀なくされる恐れがあると分析。米国の財政政策が、新興国市場からの資本逃避を引き起こす兆しが見られるとの認識も示した。

  これに対し、ムニューシン米財務長官は、米景気に減税が一時的な押し上げ効果しかないとのIMFの見通しを認めず、長期的な刺激をもたらすとのトランプ政権のスタンスを擁護した。

  米国の国内総生産(GDP)成長率が今年は加速するものの、2023年には1.4%に減速するとIMFが予測したことについても、3%以上の持続的な伸びの達成が見込まれるとムニューシン財務長官は反論した。

原題:U.S. Fiscal Stimulus Raising Risks to Global Economy: IMF (1)
Mnuchin Rejects IMF’s View That Burst in U.S. Growth Will Fade(抜粋)

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