「50セント」がボラティリティートレードに復帰-VIX2倍に賭ける

  • 2日間で500万ドル相当ヘッジ-行使価格28のコールオプション
  • 謎のトレーダー、2月のVIX急騰場面では2億ドル稼いだもよう
Photographer: Bloomberg/Bloomberg

「50セント」として知られるトレーダーが戻ってきた。この謎のトレーダーは今週、ボラティリティーのヘッジに500万ドル(約5億5000万円)を費やした。

  このトレーダーは複数人の可能性もあるが、CBOEボラティリティー指数(VIX)に連動するコール(買う権利)オプションを50セント前後で繰り返し大量に購入したことから、ラップミュージシャンの「50セント」(本名:カーティス・ジャクソン)になぞらえてこう呼ばれるようになった。

  過去2日間にあった同様のオプション購入は、VIXが2年平均を下回る現状下で株価変動の急激な高まりに備えるヘッジ目的の公算が大きい。ニューヨーク時間12日午前、行使価格28のコールオプション5万枚を1枚当たり50セントと51セントで購入。さらに13日午前9時50分(日本時間同午後10時50分)には49セントで同様の取引が行われた。オプションの満期は8月。VIXは13日時点で13を下回る水準だ。
       

  謎のトレーダーは、VIXがわずか1日で17.3から37.3へ急騰し、莫大(ばくだい)な利益を手にした2月以降、表舞台から姿を消していた。当時のボラティリティー急騰場面ではアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のオプションから、2億ドルを稼いだと推定される。

  欧州のボラティリティーのデリバティブ(金融派生商品)に流動性を供給するIMCトレーディングのトレーダー、カサル・ハーディマン氏は「2月に起きたような上場投資商品(ETN)主導のショートスクイーズが新たに発生すればVIXは一夜で2倍になり得ることを踏まえると、ヘッジに十分な価値があるとみているのかもしれない」と語った。
      
原題:‘50 Cent’ Volatility Buyer Is Back With Bet VIX Will Double(抜粋)

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