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IEA:イランとベネズエラの石油生産、合計約30%落ち込む見通し

  • サウジ、OPEC加盟他国の減産補うため増産が必要になる可能性
  • 世界の需要の伸びは米シェールなど非在来型石油がカバー

石油輸出国機構(OPEC)加盟国のイランとベネズエラは、米国の制裁と経済混乱で来年の石油生産が合計で約30%減少する可能性がある。このためOPECの増産が必要になるかもしれないと、国際エネルギー機関(IEA)が指摘した。

  IEAは2019年の詳細な予測を初めて公表した。この中で、米国のシェールオイルなどOPEC外の非在来型石油が需要の伸びを十分カバーするはずだとしつつ、OPEC内では一部加盟国による生産の落ち込みを補うため、サウジアラビアなどの国が生産を引き上げる必要性が依然あるかもしれないとの見方を示した。

  IEAは「イランとベネズエラの生産減が埋め合わせられても、来年は需給が微妙な均衡を保つ見通しだ。生産にさらなる支障が生じれば、価格は上昇しやすい」と予想。「余剰生産能力を持つごく少数の国が、追加的な措置を取らざるを得なくなる可能性がある」と分析した。

  IEAによると、イランの来年の生産は約23%、経済危機ですでに数十年ぶりの低水準にあるベネズエラの生産は40%、それぞれ減る公算が大きい。イランについては予想というより、以前の制裁時の影響に基づく「シナリオ」だとIEAは説明した。

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アジアや北米を中心に、2019年の世界の石油需要は堅調に伸びる見通し

原題:IEA Says Iran, Venezuela Oil Output Could Slump by Almost 30%(抜粋)

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