ブラックストーン社長:アジア投資を加速へ-重点地域に中国や日本

  • アジア太平洋地域に特化した2本のファンドで計94億ドル調達
  • ブラックストーン、向こう数年間でアジアに150億ドル投資も

ジョナサン・グレイ社長兼最高執行責任者(COO)

Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社の米ブラックストーン・グループは、アジア太平洋地域に特化した2本のファンドで計94億ドル(約1兆400億円)の調達を終え、同地域への投資を加速する方針を明らかにした。

  ジョナサン・グレイ社長兼最高執行責任者(COO)はインタビューで、グローバルファンドからの資金を含めると、アジアの不動産やPEなどへの投資用資金は150億ドルになると語った。同社は13日、同社にとって2本目のアジア不動産ファンド向けに71億ドル、初の地域買収ファンド向けに23億ドルを調達したと発表した。

  同氏は「中国とインドの潜在成長力と、外資に一段と開かれつつある日本にわれわれは期待している」と述べ、日本の起業家が海外PE企業からの投資受け入れに前向きな姿勢を強めている現状に言及した。アジア太平洋市場の成熟に伴い、「PE業務でわれわれの戦略を実践する機会が増える」とも語った。

  グレイ氏によると、ブラックストーンは事業全体に占めるアジア投資の比率を引き上げる方針で、特に中国での投資機会に注目している。現時点での比率は10%弱。「ブラックストーンは地道に非常に大きなアジアビジネスを築いてきたが、この先さらに規模を拡大するつもりだ。長期的には、中国経済の規模を考えれば、そこの余白が明らかに最も大きい」という。

  アジア太平洋部門の会長、クリス・ヘディ氏は、アジア不動産ファンドは中国や日本、韓国、オーストラリアの物流資産や倉庫の取得に引き続き重点を置くと説明。同社は既に中国とオーストラリアを中心に、アジアで約4900万平方フィート(約455万平方メートル)の倉庫スペースを確保している。

  ヘディ氏によると、ブラックストーンは不動産を保有する民間企業の買収機会をさらに模索していく方針。同社は昨年10月、日本で資産を保有する不動産投資信託(REIT)でオーストラリア上場のアストロ・ジャパン・プロパティ・トラストとシンガポール上場のクリサス・リテール・トラストを買収した。もう一つの優先事項は、東京と大阪を中心に日本でマンション物件を取得することだとも同氏は語った。

原題:Blackstone to Step Up Buying in Asia After Raising $9.4 Billion(抜粋)

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