FOMC:市場はドット・プロット注視へ-パウエル氏が重要性否定も

  • 今年の利上げ見通し中央値、計3回と計4回のいずれに傾くかが焦点
  • 0.25ポイントの利上げはほぼ確実か-当局者は最新の経済予測を公表
Photographer: AFP Contributor/AFP

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、当局者の政策金利予想を示す「ドット・プロット」について、将来の金利政策への指針としての重要性に否定的な見解を繰り返し表明してきた。それでも、ウォール街はこの金利予測分布図から目を離そうとしない。

  連邦公開市場委員会(FOMC)は13日、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標の0.25ポイント引き上げを決めるとほぼ確実視されている。だが投資家の注目の的は、午後2時(日本時間14日午前3時)公表の最新の経済予測で、金融当局者が年内に予想する利上げがあともう1回なのか、もう2回のいずれとされるかだ。同2時半からはパウエル議長が記者会見する。

  3月公表のドット・プロットを見ると、今年の利上げ回数は計3回と計4回で見通しがほぼ2分され、中央値は3回だった。このため、たった1人の当局者が予想を引き上げただけでも中央値が4回に増える可能性がある。賃金の伸び悩みや脆弱(ぜいじゃく)な新興市場の現状を考慮すると、さらなる引き締めに慎重さが求められる一方、景気加速や2%のインフレ目標達成を踏まえると、一段と積極的な利上げの論拠とされる可能性がある。

Policy makers in March saw three to four rate hikes this year

  JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏は「市場は2018年通年のドットに注目している。予測がつかない状況だ。私は計4回に傾きつつあるがそれほど確信はない」と述べた上で、「FOMCは文言にとても重点を置いているが、ドットによって影が薄くなるのではないか」との考えを示した。

  ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によれば、当局者は最新の経済予測で年内の利上げ回数見通し中央値を計3回に据え置くと見込まれている。

  そうであっても「ドットは下方ではなくやや上方にシフトするリスクがある」と、米国みずほ証券の米国担当チーフエコノミスト、スティーブン・リチュート氏は指摘。中央値シフトには「たった1人が見通しを変更するだけでよく」、一層の引き締めに傾斜するだけの「十分な強さが米経済にはある」と分析した。

原題:Fed Dots in Focus as Market Awaits Rate Hike: Decision-Day Guide(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE