Photographer: Dan Mullan/Getty Images Europe

投資家目線でワールドカップを分析-勝ち組と負け組予想

  • 賭け屋やパブ、ツイッターやドミノ・ピザは勝ち組
  • カジノと旅行会社は負け組に-トレーダーには徹夜観戦の影響も
Photographer: Dan Mullan/Getty Images Europe

サッカーのワールドカップ(W杯)が14日、ロシアで始まる。投資家やアナリストは既に、ビールメーカーや小売業者、広告業者などへの恩恵を織り込んでいる。どんな投資機会が残っているのだろうか。影響のありそうなセクターを挙げてみよう。

賭け屋

  パディ・パワー・ベットフェアGVCホールディングスウィリアム・ヒルなどの賭け屋に、W杯はオンラインによる新規顧客開拓の機会を提供する。業績への短期的な影響は試合結果に左右されるが、賭けの総額は膨れ上がる見込みだ。オーストラリアのタブコープ・ホールディングスの収入はW杯によって最大1億4000万豪ドル(約120億円)増えるとテーラー・コリソンのアナリスト、アンドルー・オーバック氏が試算した。

  一方で、ギャンブラーの目と資金がよそを向いてしまうためカジノには悪影響が出そうだ。

パブ

  決勝トーナメントに進んだ国のパブは大喜びのファンが集まり、にぎわうだろう。予選リーグで敗退となった国では逆になる。ベレンベルクのアナリストらは、英国のパブ運営会社グリーン・キングなどが収入を伸ばすとみている。

スポーツウエア

  優勝チームのユニフォームを手掛けたスポーツウエアメーカーは売り上げを伸ばすだろう。2014年のW杯ではアディダスが800万着以上のユニフォームを販売。そのうち200万着は優勝チーム、ドイツのユニフォームだった。ロシア大会ではアディダスが32チーム中12チーム、ナイキが10チームのユニフォームを供給。アディダスは強豪アルゼンチン、スペイン、ドイツを押さえ、ナイキはブラジル、ポルトガル、フランスを擁している。イタリアの予選敗退で、プーマはセネガルやウルグアイに希望を託す。

ストリーミング

  JPモルガン・チェースはW杯がツイッターに追い風となるとみている。同社はフォックス・スポーツと提携してW杯の試合のハイライトをほぼリアルタイムで配信する。

旅行

  サッカーファンがテレビにかじりつき夏の旅行の計画を後回しにする可能性をサントラストのアナリスト、ナベド・カーン氏は指摘。これはブッキング・ホールディングスなどの弱さにつながるだろう。

ゲーム

  国際サッカー連盟(FIFA)の公式ビデオゲームメーカー、エレクトロニック・アーツもW杯による勝ち組の1社となりそうだ。ブルームバーグ・インテリジェンスのマシュー・カンターマン氏は先月、同社の業績見通しは保守的だったことが分かるだろうと記した。

飲料、ピザ

  サッカー好きの多いタイではタイ・ビバレッジが恩恵を受けそうだ。W杯期間中はアルコール飲料の消費が増えるとRHBリサーチ・インスティチュートのジュリアナ・ツァイ氏が予想。マッコーリーはドミノ・ピザ・エンタープライゼズの売り上げ増を見込み、5月31日に同社株の投資判断をアウトパフォームに引き上げた。

トレーダー

  アジアのトレーダーは徹夜で試合を見るために睡眠不足になるばかりでなく、商売もあがったりとなりそうだ。交銀国際の洪灏チーフストラテジストは「みんな試合を見ていて取引するのを忘れるだろう。夜通しテレビを見ていて仕事に出てこない」と話した。

W杯の結果を予測するにはWCUPをクリックしてください 。

原題:As World Cup Kicks Off, Here’s How Investors Can Seek to Cash In(抜粋)

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