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UBSのファミリーオフィス部門、急成長するアジア富裕層に照準

  • 中国富豪の合計資産、昨年65%増-ブルームバーグ・ビリオネア指数
  • ファミリーオフィスバンカー約100人増員する可能性-フェラーリ氏

スイス最大の銀行UBSグループは、競合するグローバル銀行が世界の富裕層向け資金運用や取引仲介業務でしのぎを削る中、ファミリーオフィス部門の新たな顧客獲得はアジア地域が最も多くなるとみている。 

  UBSでアジア地域のファミリーオフィス業務責任者を務めるアヌラグ・マヘシュ氏はインタビューで、アジアで設立されるファミリーオフィスの数は他の地域を「はるかに上回るペースだ」と述べた上で、 「この地域の富はますます洗練され、異例のペースで創造されている」と語った。

  世界の富豪500人のランキングを示すブルームバーグ・ビリオネア指数によると、中国の富豪の合計資産は昨年65%、金額にして1770億ドル(約19兆5300億円)増えた。同ランキングは現在、アジアの富豪が27%を占め、北米に続いて数が多い。

Family Jewels

Assets at UBS's Global Family Office group have doubled in the past five years

Source: UBS annual reports

Sara Ferrari

サラ・フェラーリ氏

写真:UBS

  世代間の資産委譲ケースが記録的な数に上る中、アジアの超富裕層はより複雑でグローバルな投資をますます求めつつある。マヘシュ氏によれば、不動産や天然資源など従来型産業から富を引き継いだ若い世代は、バイオテクノロジーやデジタル事業などへ分散化を目指す傾向があり、直接投資を模索する場合はシリコンバレーに関心が強いという。

  UBSアセット・マネジメントは昨年、中国で私募投資基金管理免許を取得し、本土の機関投資家や超富裕層個人の資金運用が認められた。

  グローバルファミリーオフィス部門責任者のサラ・フェラーリ氏は「アジアでは、ファミリーオフィス組織の高度化という点で顧客はやや後れを取っている」と述べた。UBSはアジア地域のチームにファミリーオフィスバンカーを約100人増員する可能性があるという。対照的に欧州では、既存顧客からの収入を増やすことによって成長を見込んでいる。

Ultra Rich

Family Office unit makes up 10% of Wealth division's assets in Europe and Asia

Source: UBS 2017 annual report

原題:UBS Family Office Unit Targets Asia’s New Billionaire Dealmakers(抜粋)

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