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【個別銘柄】鉄道株上昇、LINE大幅高、スクエニやSUMCO安い

更新日時
  • モルガンMUFGは国内GDP成長率を超す鉄道輸送の伸び率を予想
  • LINEペイ拡大期待と野村証、スクエニは投入ゲーム新材料なしの声

12日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  鉄道株:JR東日本(9020)が前日比3%高の1万1055円、JR東海(9022)が1.7%高の2万3595円、JR西日本(9021)が2.6%高の8127円、JR九州(9142)が1.7%高の3595円など。モルガン・スタンレーMUFG証券では、鉄道需要は国内GDP成長率と連動性が高いと分析。2018年度GDP成長率をプラス1.3%、19年度プラス1.1%と見込む中、3連休以上の回数が19年度まで増加基調など曜日配列の良さやラグビーワールドカップなど大型イベントの開催予定から成長率を超す鉄道輸送の伸び率を予想した。鉄道業界トップピックとしている西武ホールディングス(9024)は2.6%高の1961円。

  LINE(3938):8.1%高の4430円。野村証券は、LINEアプリを使った決済サービス「LINEペイ」の利用店舗数の拡大と流通総額が増えるのに伴い、出遅れた株価パフォーマンスは改善すると分析。LINEペイの送金機能は送り手と受け手の両方が同じ機能使う必要があるため、軌道にのれば規模の経済が発揮しやすいとみる。また、ディスプレイ広告は従来予想通り好調に推移しているとみて、投資判断「買い」を継続した。

  スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684):4.9%安の5030円。みずほ証券は、日本時間12日未明に配信されたビデオプレゼンテーション「Square Enix E3 Showcase 2018」では、注目されていた「ファイナルファンタジー(FF)7リメイク」や「アベンジャーズ(仮)」など20年3月期以降の主力タイトルに関するアップデートが全くなく、短期的な株価のリアクションに警戒感を示した。「Just Cause4」や「キングダムハーツ3」など今期発売の主力タイトルに関する情報は前日のXbox E3 2018 Briefingなどですでに発表済みだった。
 
  MonotaRO(3064):6.3%高の4750円。5月の単体売上高は前年同月比31%増の84億4100万円だった。モルガン・スタンレーMUFG証券は、営業日数調整後も顧客獲得と1顧客あたりの購入額が順調に上昇と評価。5月売上高は同証予想の83億9000万円を若干上回ったほか、上期予想は495億円と、会社計画の490億円を上振れるとみる。

  JXTGホールディングス(5020):1.9%高の741.4円。ジェフリーズは、株主還元の加速と構造的に高いマージンを評価し、投資判断を新規に「買い」、目標株価を1050円とした。経営陣によるキャッシュフロー、株主還元を重視する姿勢の継続を期待、同証によるフリーキャッシュフローや利益予想はコンセンサスより高く見積もっており、配当もコンセンサスに対し30%高くなるとみている。19年3月期の営業利益は会社計画の4900億円(前期比0.5%増)に対し6187億円と予想、来期5948億円、再来期6345億円を見込む。

  SUMCO(3436):2.8%安の2513円。モルガン・スタンレーMUFG証券は、スマートフォン需要が低迷する中、統計上でのウエハー生産枚数の順調な増加や競合他社の設備投資額の大幅増など先行きのウエハー需給に対する懸念が出始めていると指摘。第1四半期(1-3月)はコスト増が想定を下回ったことや200ミリウエハーの出荷量が予想以上で営業利益は同証予想を16億円超過したが、同期が収益面での当面のピークとの見方を継続。300ミリウエハー設備増設に伴う償却負担増が利益圧迫し19年12月期営業利益予想は同証今期予想(650億円)比15%減の550億円とみる。

  GMOインターネット(9449):4.8%高の2950円。クレディ・スイス証券は目標株価を2500円から3530円に引き上げ、投資判断は「アウトパフォーム」を継続した。仮想通貨交換事業は口座数拡大、収益性の向上が期待できるとし、四半期で10億円程度の利益を見込む。仮想通貨マイニングは仮想通貨の価格変動の影響を受けるが、自社開発のマイニングマシンの販売により価格変動リスクの低減が可能と指摘。18年12月期営業利益予想を200億円から230億円、来期を223億円から274億円に増額した。  

  ピジョン(7956):3.5%高の5390円。SMBC日興証券は、投資判断「1(アウトパフォーム)」、目標株価7000円で調査を開始。国内の少子化という構造的リスクを持続的成長の原動力へ転換し、さらに世界の生後0-18カ月の乳幼児を最終ユーザーに取り込める技術力とブランド力で高成長を実現する確度が高いとした。19年1月期の営業利益予想は会社計画(前期比5.1%増の204億円)を上回る224億円、来期は255億円を見込む。

  ローム(6963):3.9%安の1万410円。5月売上高は全体で前年同月比5ー10%増、地域別では国内が20ー25%増だった半面、アジアが0ー5%増だった。同社は売上高について、緩やかな季節回復局面だが今後の回復は若干弱めの見通しで、地域別では日本と欧州が堅調、相対的にアジアが弱いと説明した。SMBC日興証券は4月の0ー5%増から伸び率が増加した要因は為替が若干円安になったほか、ゲーム向けが4月よりも回復したためと指摘。自動車向けが好調を維持している半面、産業向けでスマートフォン関連が調整しているとの認識を示した。

  マクロミル(3978):4.1%高の2514円。NECと生活者データの利活用領域で4月から協業を開始したと12日午前に発表、人工知能(AI)のマーケティングソリューションを共同開発する。マクロミルの実施する会場調査で、NECの「遠隔視線推定技術」を用いて、顧客が目に留まったポイントや視聴滞留時間などを可視化し、生活者のより本音に近い選好傾向の分析などを実証実験、19年のサービス開始を目指す。

  シーズ・ホールディングス(4924):16%安の5230円。18年7月期の第3四半期(17年8月ー18年4月)営業利益は前年同期比10%減の55億600万円と、通期計画(104億円)に対する進捗(しんちょく)率は53%にとどまった。セドナエンタープライズを新規連結対象とし売上高が拡大したが、容器不足によるラボラボブランドの出荷調整や通信販売リベート増などが響いた。

  正栄食品工業(8079):10%安の3980円。17年11月-18年4月期営業利益は前年同期比10%減の31億8800万円だった。乳製品・油脂類、加工乳製品が堅調に推移するなど売上高は約3%伸びたが、生産子会社の製造ライン新設に伴う工場用消耗品の取得費用や修繕費の増加で原価率が上昇、物流費などの販売費増も響いた。

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