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第一生命:ヘッジファンド残高積み増し、債券裁定などで安定リターン

A man cycles past the Dai-ichi Mutual Life Insurance Co. headquarters in Tokyo, Japan, on Friday, March 19, 2010. Dai-ichi Mutual Life Insurance Co.'s initial public offering, the biggest in Japan since 1998, will value the company's shares right between its two largest competitors.
A man cycles past the Dai-ichi Mutual Life Insurance Co. headquarters in Tokyo, Japan, on Friday, March 19, 2010. Dai-ichi Mutual Life Insurance Co.'s initial public offering, the biggest in Japan since 1998, will value the company's shares right between its two largest competitors. Photographer: Tomohiro Ohsumi
A man cycles past the Dai-ichi Mutual Life Insurance Co. headquarters in Tokyo, Japan, on Friday, March 19, 2010. Dai-ichi Mutual Life Insurance Co.'s initial public offering, the biggest in Japan since 1998, will value the company's shares right between its two largest competitors.
Photographer: Tomohiro Ohsumi

第一生命保険は、米欧を中心としたヘッジファンドの運用残高を積み増している。株や債券といった伝統的な資産とは異なり、相場変動の影響を受けにくく、低金利下でも着実なリターン確保を目指す。

  株式部オルタナティブグループの石井博子部長によると、乱高下するマーケット環境でも比較的安定的に収益が出せる債券アービトラージ(裁定)戦略を中心に、マクロ戦略、株式ロング・ショート戦略、マルチ戦略が投資対象。相場が下振れするような局面でも、ある程度安定した収益が見込めるため、予定利率の確保に向け「一般勘定全体のリターンの底上げ」を目指す。目標リターンは「2桁行かない程度」という。

  債券アービトラージ戦略は、現物と先物や、イールドカーブ間での一時的な価格差が発生している場合、割高なものを売り、割安なものを買い、価格差がしゅうれんする際に反対売買により利益を確定する戦略。「リターンは一般的な債券運用よりは比較的やや高め。かつ安定して収益が得られることを目指している」と話す。

安定的な債券アービトラージ戦略

  第一生命は2000年代初め頃からヘッジファンド投資を拡大。08年のリーマンショックを受け、しばらく残高維持にとどめてきたが、ここ3-4年は再び積み増している。投資残高は公表していないが、英調査会社プレキンの調査(17年3月公表)によると、第一生命はヘッジファンドに約32億ドル(約3500億円)投資しており、アジアの582の機関投資家のうち5位、国内では企業年金連合会に次いで2位となっている。

  石井氏によると、従来はファンドオブファンズ(FoF)への投資が中心だったが、最近は大半を自らヘッジファンドに直接投資する手法に切り替えている。FoF投資では、株式市場との相関が高くなる傾向があり、手数料も二重にかかるためだ。「どんな環境でも安定的に収益があげられ、特に下げ相場のときに収益の下支えになるファンドが最終的に望ましい」と話す。

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