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中国の企業向け株式担保ローン、4カ月連続で減少-証券会社に警戒感

  • 株式担保に企業が証券会社から資金を借りるローン残高、5月も減少
  • 中国の西部証券は担保の株式急落で引当金が必要に

中国当局が流動性の引き締めに動く中、企業にとって資金を集める便利な手段が細りつつある。

  ムーディーズ・インベスターズ・サービスのデータによれば、上場企業が保有株を担保に証券会社から資金を借りるローン残高が5月に4カ月連続で減少した。依然として1兆5300億元(約26兆2000億円)と過去最高水準近くにあるものの、2015年の中国株急落時以降で最長の減少局面となっている。

  中国当局はレバレッジ削減に照準を定めており、証券各社は株式を担保にした資金の提供に慎重になりつつある。これは特に資金を調達する手段が乏しい中小規模の企業にとって影響が大きくなる恐れがある。規模が大きい企業は通常、国有銀行に頼ることが可能。規模が小さめの民間企業の役割をたたえる中国当局にとって、レバレッジ圧縮は痛しかゆしの面もある。

  ムーディーズのシニアアナリスト、ショーン・フン氏(香港在勤)は「株式の担保差し入れで企業が資金を集めるのは難しくなるだろう」と指摘。システミックリスクは限定的としながらも、「一部企業が借り入れ返済を怠っても、証券各社は保有株式を処分することができないだろう」と述べた。

Soaring Funding Costs

  株式を担保とした融資はここ数カ月減少するまで急増していた。ムーディーズが公式データを基に推計したところでは、16年に同残高は倍増、昨年も32%増え今年1月には1兆6100億元に達していた。

  一部の証券会社は株式担保融資に付随するリスクを苦い経験から学ぶことになった。中国の西部証券は今年2月、担保として保有していた株式の急落を受けて引当金を計上する必要があると発表。上海総合指数は1月の高値から約14%下げており、株式の売買停止の恐れがあることも証券会社が警戒する理由の一つになっている。

原題:A China Credit Channel Sees Longest Drop Since Stock Crash (1)(抜粋)

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