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ドル109円後半、売り先行後反発-米朝会談や日米欧政策会合控え買い

更新日時
  • 早朝に109円23銭まで下落した後、午後に109円84銭まで上昇
  • 朝方リスクオフも追随なく、いったん落ち着き-ソニーFH
Stock of Japanese Yen and US Dollars Ahead of British EU Referendum Vote
Photographer: Tomohiro Ohsumi
Stock of Japanese Yen and US Dollars Ahead of British EU Referendum Vote
Photographer: Tomohiro Ohsumi

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円台後半に上昇。主要7カ国首脳会議(G7サミット)での通商政策を巡る対立を受けてドル売り・円買いが先行した後、今週の米朝首脳会談や日米欧の金融政策会合などイベントを控える中、米金利上昇につれて上昇に転じた。

  ドル・円相場は11日午後2時52分現在、前営業日比0.2%高の1ドル=109円79銭。早朝に109円23銭まで下落した後、水準を切り上げて午後に一時109円84銭まで上昇した。前週末8日の海外市場では一時109円20銭と1日以来のドル安・円高水準を付けていた。

  ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリストは、「朝方にG7の最終的な決裂を嫌気してリスクオフになったが、追随する人がいないとなかなか続かない。米朝首脳会談、米連邦公開市場委員会(FOMC)、欧州中央銀行(ECB)政策委員会もある。さらにどんどんリスクオフにするのは難しい」と述べた。

  今週は12日の米朝首脳会談に続き、12-13日に米FOMC、13-14日にECB政策委員会、14-15日に日本銀行金融政策決定会合が開かれる。

  ソニーFHの石川氏は、米朝首脳会談について、「予想通り友好ムードを保ったまま、これからもコミュニケーションを続けようと両国が一致と発表されて、具体的な内容はそのうちという形が市場が思っているところ」と説明。「次はFOMCで今年の米利上げ回数をどう見通していくのか。米利上げは織り込み済みなのでフェデラルファンド(FF)金利見通しの中心が上にずれるかどうか」と語った。

  一方、三菱UFJ銀行金融市場部為替グループの野本尚宏調査役は、FOMCについて「直前まで期待感があると思うが、意外にドット(政策金利の予測分布図)も何も変えないのではないか。イールドカーブを立たせたいと思っているはずなので、手前のドットの位置があまり変わらなければ一瞬ハトだが、長期的にはもう少し利上げするとなれば長期金利は上がると思うので、ドル・円はあまり動かない」と見込んでいる。

  オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)取引に基づき推計される6月FOMCでの米利上げ予想確率は11日時点で95.4%に達した。米長期金利はこの日の時間外取引で一時2ベーシスポイント(bp)高の2.96%程度まで上昇した。

ドル・円相場の推移

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%高の1ユーロ=1.1794ドル。一時1.1808ドルまでユーロ高・ドル安が進んだ。ユーロ・円相場は、0.4%高の1ユーロ=129円47銭。一時129円58銭までユーロ高・円安に振れた。

  三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、「今週はECB政策委員会を控えて1.17-1.19ドルのレンジを見込んでいる。基本的には買われる方向」と述べた。

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