アマゾンは中国のエコー生産工場の労働条件改善を-監視団体が指摘

  • チャイナ・レーバー・ウオッチは低賃金、長時間労働などを報告
  • アマゾンは違反の判明を受け、工場側に是正措置を求めたと説明
アマゾンは中国工場の労働環境改善を:監視団体が声明

アマゾン・ドット・コムはスマートスピーカー「エコー」と電子書籍端末「キンドル」を製造する中国の工場で労働条件を改善すべきだと監視団体が指摘した。ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が世界一の富豪になった影には低賃金労働者の存在があるとの批判を再燃させるものだ。

  ニューヨークを本拠とするチャイナ・レーバー・ウオッチ (CLW、中国労工観察)は、フォックスコンとして知られる台湾の鴻海精密工業が所有する衡陽市の工場で労働条件を9カ月間調査した結果をリポートにまとめ、週末に公表した。リポートは価格が最低40ドル(約4380円)のエコーがどのように生産されているか、その舞台裏の一端を初めて明らかにした。低賃金と厳しい労働条件の実態を描いたリポートには以下の点が含まれている。

ジェフ・ベゾスCEO

フォトグラファー:David Paul Morris / Bloomberg
  • 労働者は月100時間の超過勤務を余儀なくされており、これは月36時間を上限とする中国の法律に違反
  • 米国の派遣社員に相当する「派遣労働者」の雇用が中国の法律で認められる水準を上回る
  • 労働者は安全に関する適切な研修を受けていない
  • 労働者はシフト開始の10分前に作業現場に集合する必要があるが、この時間の分の報酬は支払われていない

  
  リポートは「全ての労働者が長時間労働と低賃金にさらされている」とし、「賃金が低い中で、労働者はそこそこの生活水準を維持する上で十分な収入を確保するため、時間外労働に頼らざるを得ない」と分析している。

  アマゾンは電子メールで配信した発表資料で、3月に終了した工場監査で時間外労働と派遣労働者の活用に関する違反が判明したとして、フォックスコンに是正措置を求めたと説明。フォックスコンは10日の発表資料で、賃金の見直しは定期的に実施され、正社員および派遣労働者は全員、「就業前研修と、配置された部署での追加研修の両方」を受けているとした。

原題:Amazon Blasted by Labor Group Over China Echo Factory Conditions(抜粋)

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