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トレーダー採用活発化-電力自由化でスポット取引増、先物導入にらむ

  • 約14兆円規模に膨らんだ電力市場でトレーダーが不足
  • JEPXを通じて購入される電力の割合は約10%に拡大
Power and utility cables hang from poles on a street in Hachioji in Tokyo.

Power and utility cables hang from poles on a street in Hachioji in Tokyo.

Photographer: Noriko HayashI
Power and utility cables hang from poles on a street in Hachioji in Tokyo.
Photographer: Noriko HayashI

日本の電力市場は長年にわたり大手数社によって独占され、電力取引やリスクヘッジに携わる人員を多く必要としていなかった。今では、電力市場は約14兆円規模に膨らみ数十社に上る新規の買い手と売り手がしのぎを削っており、大手電力会社は競ってこうした人材を採用するようになるかもしれない。

  東北電力は、4月に事業を開始した電力・燃料部門で勤務するトレーダーらを商社や銀行から採用。東京電力ホールディングス関西電力もトレーディング部門を強化する見込みだ。丸紅新電力と、市場に新規参入したエフパワーも増員を検討している。

  トレーディング部門での採用拡大は、電力業界の大きな変化を反映している。2016年に電力の小売りが全面自由化され、スポット市場が活発化。年内に先物取引が導入されれば、取引量はさらに増加しそうだ。

  ジェイエイシーリクルートメントのエナジー&インフラストラクチャーディビジョンの渡邉光俊部長は、電力会社による電力取引に関連した人材の採用について「この2年間で、ようやく動き始めそうだという兆しが見え始めた」とした上で、「向こう1、2年で増える可能性がある」と述べた。  

  電力のスポット取引市場である日本卸電力取引所(JEPX)での取引量は、過去1年間に急増。政府は、JEPXが需給の指標として重要性を持つことを期待している。国内の電力のうち同取引所を通じて購入されている割合は約10%と、電力自由化前の1.5%から拡大している。JEPXの取引会員数は15年以降30%増え138社となった。

原題:Japan Power Free-for-All Spurs New Jobs at Old-School Utilities(抜粋)

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