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【米国株・国債・商品】株が上昇、国債は反落-リスク回避薄れる

更新日時
  • ブラジル通貨が急反発、新興国市場巡る懸念和らぎ市場心理が改善
  • 主要3株価指数は朝安後、いずれも上昇に転じる

8日の米金融市場では株式が上昇、米国債は小反落した。主要3株価指数はいずれも安く寄り付いた後、週央からのリスク回避ムードが薄れ、市場心理がやや改善される中でプラスに転じた。前日急落したブラジル・レアルが中央銀行の下支え方針の表明を受けて急反発し、新興国市場の悪化が広がるとの懸念が和らいだ。

  • 米国株は上昇、主要3指数が朝安後に持ち直し-リスク回避の動き鈍る
  • 米国債は小反落、米株上昇やリスク回避ムードの薄れで
  • NY原油は反落、主要産油国が生産抑制緩和の構えとの観測で
  • NY金はほぼ変わらず、FOMC控え-今週は0.3%高

  トランプ米大統領はカナダ・ケベック州での主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出発前、関税政策に関して同盟国に妥協しない意向を示した。

  S&P500種は前日比0.3%高の2779.03。ダウ工業株30種平均は75.12ドル(0.3%)高の25316.53ドル。ニューヨーク時間午後4時53分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.95%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落。石油輸出国機構(OPEC)総会に先立ちサウジアラビアとロシアのエネルギー相が来週、協議する予定だと伝わり、生産抑制の緩和を準備しているのではないかとの観測が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は21セント(0.3%)安の1バレル=65.74ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント原油8月限は86セント安い76.46ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は、連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控えてほぼ変わらず。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.1%未満下げ、1オンス=1302.70ドルで終了。ブルームバーグのドル指数が0.2%下げた今週、金は0.3%高となった。今週は銀先物も上昇し、4月20日以来の大幅高を記録した。

  BNYメロンのポートフォリオ・マネジャー、シネイド・コルトン氏は、「市場参加者は当初、貿易を巡る一部の高官発言にかなり強く反応した。今では、特定分野のGDPに悪影響が出るほどの大問題に発展する前に事態が収拾されるとの見方が織り込まれたように思える」と指摘した。

  米国債はこの日、株式相場の上昇が重しとなった。ブラジル・レアルなど新興国通貨の安定も逃避需要を抑制した。週明け11日に3年債および10年債の入札、12日に30年債の入札を控える中、米国債のイールドカーブはスティープ化した。

原題:Stocks Close Higher as Risk-Off Sentiment Fades: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Post Small Loss as Stocks Hold Gains, Risk-Off Fades
Oil Ticks Lower as ‘Bearish Spin’ by OPEC Raises Supply Concern
PRECIOUS: Silver Future Post Biggest Weekly Advance Since April

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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