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議長国カナダのトルドー首相、トランプ騒動で揺れるG7の救出目指す

  • カナダのケベック州で8、9両日にG7首脳会議開催
  • 関税発動で各国の怒り買うトランプ米大統領に批判集中か

カナダのケベック州で8、9両日開かれる主要7カ国(G7)首脳会議は、近年で最も険悪な雰囲気のサミットになりそうだ。トランプ米大統領と旗頭を必要とする他の6か国首脳とが対峙(たいじ)する今回の会議では、議長国カナダのトルドー首相が政治的求心力を取り戻す機会にもなる。

  世界が貿易戦争の危機にひんする中、戦後の協調体制の象徴であるG7は米国の挑戦的な単独行動主義に脅かされている。元首相の息子で写真映えし人気が高かったトルドー加首相は、「進歩的な」貿易政策の頓挫やインド訪問時の失態でイメージが低下している。

Nafta Haggling Could Slide Into 2019 After Metals Tariffs

トランプ米大統領とトルドー加首相の2017年の会談。

フォトグラファー:Kevin Dietsch / Pool via Bloomberg

  米国の貿易政策にいら立ちを隠さない欧州とトランプ大統領、安倍晋三首相が向き合う今回の首脳会議では、トルドー首相が議長国として何とかG7をまとめられるかに関心が集まる。フランスとドイツは団結を示すためだけにトランプ大統領に屈することはないと警告している。

  トルドー首相はかつてトランプ大統領に対して慎重に融和的姿勢を取っていたが結局失敗。トランプ政権がカナダにも関税を発動したことから、トルドー首相はようやくトランプ大統領と友好な関係を築く努力を断念した。

  米ピーターソン国際経済研究所の上級研究員、ヤコブ・キルケゴール氏は「非常に険悪なムードのサミットになると予想する。内容のある合意は期待できない。実際のところ、彼らが協議継続で一致することしか望めないと思う」と指摘。トルドー首相は「マクロン仏首相や安倍首相と同様、個人的な相性や親密な関係があっても目的を達成できないことが分かったのだから、異なるスタイルを採用する必要がある」と付け加えた。

Foreign Woes Haunt Trudeau at Home After Debacle in New Delhi

2018年にニューデリーを訪問したトルドー首相

フォトグラファー:Anindito Mukherjee / Bloomberg

原題:Trudeau Looks to Salvage the G-7 and His Image Amid Trump Furor(抜粋)

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