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【個別銘柄】半導体装置株や日立建安い、日通は上昇、ラウンド1下落

更新日時
  • 米ラムリサーチ急落が半導体株に影響、アナリストが出荷リスク言及
  • SMBC日興が日通の判断強気に、運賃是正や航空輸送好調を評価

8日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  半導体製造装置株:東京エレクトロン(8035)が前日比2.1%安の2万710円、アドバンテスト(6857)が2.6%安の2541円など。エバコアISIのアナリストが半導体製造装置メーカー、米ラムリサーチの出荷リスクを指摘し、7日の米国株市場でラムリサーチのほかアプライド・マテリアルズなど関連銘柄の下げが目立った影響を受けた。同アナリストは3次元(3D)NANDとDRAMに関連したサムスンでの動向が原因と推測している。

  日立建機(6305):5.3%安の3930円。みずほ証券は7日に発表された中国建設機械工業会の5月出荷統計について、日系大手の伸びが相対的に弱いと分析。中国地場や韓国、欧州系の伸びが特に高いトレンドが強まっているとし、韓国や欧州系の一角はシェア回復に向け積極的な販売攻勢を展開、今後の競争環境には留意が必要と指摘した。

  日本通運(9062):4.5%高の8600円。SMBC日興証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、目標株価を6100円から9800円に上げた。運賃是正が進む中、収益管理深耕の影響が営業利益率改善に寄与するほか、航空輸送事業の事業環境好調を評価。19年3月期の営業利益予想を690億円から会社計画(770億円)を上回る790億円、来期を710億円から830億円に増額した。

  任天堂(7974):1.5%高の4万1590円。JPモルガン証券は、上期はハード販売の進捗(しんちょく)の鈍さが目立ち懸念先行の展開が続きそうだが、年末商戦に向けた販売巻き返しやデジタル・スマホゲームによる収益底上げに期待するとした。利益ポテンシャルを悲観する必要はなく、再び投資妙味が増しているとみている。

  ラウンドワン(4680):4.1%安の1860円。5月の既存店売上高はカラオケやボウリングが苦戦し、前年同月比2%減だった。6月も、好天の影響から昨年度をやや下回って推移している。ジェフリーズ証券は、現段階で5月実績はおおむね想定通りだが、国内レジャー業界への強気な立場からはもう一声強めの数字を期待したかった、と指摘した。

  日立金属(5486):3.7%安の1209円。みずほ証券は投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を1770円から1310円に下げた。今期は特殊鋼製品、磁性材料、素形材製品の3本柱が利益をけん引し営業増益に弾みがつくとみていたが、副原料・資材などコスト負担の増加で特殊鋼はほぼ前期並み、磁性材料は新ライン稼働に伴う固定費負担で減益になると予測。利益回復は耐熱鋳鋼が黒字化した素形材事業の一本足打法となり、2桁増益は困難との認識を示した。

  鳥貴族(3193):3.1%安の2759円。5月の既存店売上高は前年同月比8.8%減と5カ月連続で前年割れとなった。客単価は2.9%上昇したが、客数が11.4%減った。既存店全体、客数の落ち込み幅は前期(17年7月期)以降で最も大きかった。

  東鉄工業(1835):2.1%安の3330円。野村証券は投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を3900円から3700円に下げた。首都直下地震対策は継続、ホームドア増設のペースアップから高水準の受注は続くが、さらなる受注拡大には施工体制の強化や生産性向上が必要な局面に入ったとみる。前期実績を踏まえ粗利率予想を引き下げ、19年3月期の営業利益予想を140億円から130億円(会社計画は131億円)、来期を145億円から130億円に減額した。

  旭有機材(4216):5.7%高の2298円。いちよし経済研究所は投資判断を新規に「A(買い)」、フェアバリューを2800円とした。化学業界や半導体業界でメンテナンス費用の増加と増産投資が拡大しており、国内シェア6割を持つ樹脂バルブの好調が続くと予測。精密部品鋳造用の特殊骨材であるレジンコーテッドサンド(RCS)など高付加価値製品も、商品流通改革で損益が改善していると指摘した。

  シーイーシー(9692):18%高の4495円。2ー4月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比99%増の13億4000万円。主力のサービスインテグレーション事業でセキュリティーサービスが堅調、デジタルインダストリー事業では、スマートファクトリー分野で稼働実績管理システム「Facteye(ファクティエ)」など主要製品が好調だった。2ー7月期(上期)計画を19億4000万円から前年同期比43%増の23億5000万円に上方修正。

  タクマ(6013):3.9%高の1332円。東海東京調査センターはリポートで、決算発表を受け株価は急上昇、その後に下落したが、再び上昇する余地があるとの見方を示した。バイオマス発電プラントの受注が堅調で、今期の全社受注は底堅いと予測。19年3月期末の現金・現金同等物の残高は706億円への積み上がりを予想し、配当性向19.5%から増配余地を残すともみている。投資判断「アウトパフォーム」を継続。

  メディカルネット(3645):9.6%高の869円。広島大学発のベンチャー企業で、未病検査を手掛けるミルテル(広島市)と資本・業務提携した。ミルテルが実施した第三者割当増資(B種種類株)をメディカネが引き受けた。唾液や口腔粘膜などの臨床検体を利用した未病・疾患早期発見を目的に、歯科領域事業を両社で展開する。

  ラサ工業(4022):14%高の3405円。岩井コスモ証券は投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を4850円とした。3次元NANDフラッシュメモリーの製造で、同社が生産する高純度リン酸が大量に使われて需要が急拡大していると指摘。前期の生産能力拡大によって旺盛な需要に応える体制も整い、中長期的な成長局面に入ったとの見方を示した。

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