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債券は小幅安、G7サミットや北朝鮮情勢にらみ売り優勢-株安下支え

  • 先物は1銭安の150円83銭で終了、新発20年・40年債利回り小幅上昇
  • 重要イベントが多く、ポジション調整広がりやすい-バークレイズ証

債券相場は小幅安。新興国市場の動揺を受けたリスク回避ムードの高まりから米長期金利が低下した海外市場の流れを引き継いで買いが先行したが、今週末以降に相次ぐ海外の政治・経済イベントを控えて持ち高調整の売りが徐々に優勢となった。

  8日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比1銭高の150円85銭で取引を開始し、直後に軟化して一時150円80銭まで下落。午後は4銭高の150円88銭に上昇する場面もあったが、売りに押されてじり安となり、結局は1銭安の150円83銭で引けた。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「基本的には株安などリスクオフの環境で好需給だが、週末から来週にかけて日米欧の金融政策決定会合やG7(主要7カ国)サミット、米朝首脳会談などを控え、ポジション調整の圧力がかかりやすい」と指摘。新興国が通貨防衛のために相次ぎ利上げしていることが世界的な金利上昇リスクへの警戒感につながっている面もあると述べた。

長期国債先物相場の推移

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と同じ0.045%で推移した。新発20年物の164回債利回りは0.52%、新発30年物の58回債利回りは0.72%、新発40年物の11回債利回りは0.875%と、いずれも0.5ベーシスポイント(bp)高く開始。30年債は午後に0.715%と横ばいに戻した。

  中期ゾーンでは、新発2年物の389回債利回りが0.5bp高いマイナス0.13%、新発5年物の135回債利回りは横ばいのマイナス0.105%で推移した。

リスクオフ

  7日の米国債相場は上昇。10年国債利回りは一時2.88%まで低下し、結局は5bp低い2.92%で引けた。ブラジル通貨および株の急落とその他新興国市場の混迷の兆しを受け、リスク回避目的の買いが殺到する場面があった。この日の東京株式相場は下落し、日経平均株価は0.6%安の2万2694円50銭で引けた。

  トルコ中央銀行は過去2カ月弱で3回目となる利上げを実施。ブラジル中銀も投機家の攻撃から自国通貨を防衛する取り組みを強化したが、通貨安に歯止めが掛かっていない。アルゼンチンは国際通貨基金(IMF)から500億ドルのスタンドバイ融資を受けることで、スタッフレベルで合意した。同国は2桁のインフレ率と巨額の貿易赤字を抱え、通貨の急落に見舞われていた。

日銀買いオペ

  日銀はこの日、残存期間10年超25年以下、25年超などを対象とした長期国債買い入れオペを実施。オファー額は1900億円と700億円で、いずれも前回と同じだった。市場の需給状況を映す応札倍率は10年超25年以下で前回より低下したが、25年超は4.25倍と昨年10月以来の水準に上昇。日銀は1日に5年超10年以下の買い入れを減額したが、今週は各ゾーンとも金額を据え置いている。

過去の国債買い入れオペ結果はこちらをご覧下さい。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「超長期ゾーンのオペは残存25年超では応札倍率が上昇し、ほぼ無難な結果ではないか。昨日は流動性供給入札を受けて買われたが、きょうは上値で売りが出たかもしれない」と指摘。「5年債利回りが以前より上昇しているため、残存3年超5年以下を急いで減らす必要はない。来週も含め、当面オペに波乱はなさそうだ」と述べた。

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