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BofAがリスクテークにブレーキ、バンカーの士気に影響-関係者

  • シュタインホフ関連損失でリスク回避モードに、拡大計画棚上げ
  • 収益機会の損失に不満の声、米レバレッジドローン市場の首位も陥落

米銀大手、バンク・オブ・アメリカ(BofA)の取締役会メンバー、フランク・ブランブル氏は4月に株主との会合で、「顧客に対しても、顧客のためにも、甚だしく過剰な行動はしない」と宣言した。これは単なる表向きのポーズではなかった。

  匿名で語った幹部行員らによると、同行内部では今年に入りリスクテークを抑制。問題が生じそうな取引への助言業務に対しては選別色を強め、一部海外市場では活動を控えている。収益機会を失いかねないとして、一部から不満の声も出ているという。

Tumbling Harder

After gaining market share, BofA saw advisory revenue fall more than peers

Source: Bloomberg Intelligence

Note: Trends shown for rivals reflect figures from BofA's four largest U.S. peers. Figures compare with year-earlier periods.

  このように慎重になったのは、2008年の金融危機後に抱えた巨額の貸倒損失や、信用サイクルの悪化に備えたいという考えも作用している。BofAでは昨年12月、南アフリカの小売企業、シュタインホフ・インターナショナル・ホールディングスに絡む取引でおよそ3億ドルの損失が生じ、こうした懸念が再燃した。幹部を含む現・元行員十数人が匿名を条件に語ったところによると、リスク回避の姿勢は社内で明らかになっている。これは1-3月の業績にも散見されるほか、ウォール街のランキングにも示唆されている。具体例は以下の通り。

  • BofAの助言手数料は2017年に過去最高に達したが、1-3月(第1四半期)は前年同期比27%減少、大手米銀のうちで最大幅の落ち込み
  • 新興国の債券発行市場が拡大しているにもかかわらず、シュタインホフ関連の損失を巡る内部調査が終了した3月以降、BofAの新興市場債券セールスは前年同期比で30%余り減少
  • 欧州・中東アフリカ地域における新株発行業務では、BofAは今年に入ってから業界の中で最もシェアを落とした
  • 2009年初めから業界首位を維持していた米国のレバレッジドローン事業で、最近JPモルガン・チェースに追い抜かれた

  BofA広報担当者は離職率に変化はなく、新たな人材の採用にも問題はないと述べた。株主に将来的な損失を負わせることなく、利益を拡大させたいと複数の幹部は繰り返し表明している。

  だが水面下では、トーマス・モンタグ最高執行責任者(COO)と法人・投資銀行責任者のクリスチャン・マイスナー氏が進めてきた投資銀行部門の主要事業を拡大する戦略は、いまや抑制され、もしくは棚上げされていると複数の行員は語った。

Tumbling Harder

After gaining market share, BofA saw advisory revenue fall more than peers

Source: Bloomberg Intelligence

Note: Trends shown for rivals reflect figures from BofA's four largest U.S. peers. Figures compare with year-earlier periods.

原題:BofA Is Said to Tap Brakes on Risk, Spurring Banker Departures(抜粋)

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