シリコンバレーへの反発拡大-アルファベット総会では社員が幹部批判

  • グーグルの新キャンパス計画に反対する団体も-住民立ち退き懸念で
  • 株主のゼビン・アセットに代わりグーグル社員が報酬是正案を説明
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

シリコンバレーでは穏やかな株主総会が一般的だったが、今年は一転して激しい抗議活動にさらされた。一段と力を増しつつあるテクノロジー業界に対する反発が広がっている。総会会場の外だけではない。アルファベットの総会では、幹部報酬が高過ぎるとする株主提案のプレゼンテーションをグーグル社員が担当した。

  女性人権団体「ウルトラバイオレット」はアルファベットの総会会場上空を「中絶について検索してる?グーグルはうそつきだ」との広告を掲げた小型機を6日午前に飛ばす手配を行った。

アルファベット株主総会会場の外での抗議活動(6月6日)

写真家:Alistair Barr / Bloomberg

  別の団体「シリコンバレー・ライジング」はグーグルがカリフォルニア州サンノゼに大規模なキャンパスを建設する計画に反対する集会を開催。新キャンパスはマウンテンビュー本社の南約14マイル(約22.5キロ)に建設予定だが、開発が進めば立ち退きを迫られる住民が増えると懸念する市民もいる。

  アルファベット傘下のグーグルをはじめとするシリコンバレーに本拠を構えるテクノロジー各社の成長は経済に恩恵を与えているが、地元では家賃や生活費の押し上げにもつながっている。

  アルファベットの総会では、同社の幹部報酬が高過ぎると主張するゼビン・アセット・マネジメントが報酬の是正を求める株主提案を行った。ゼビン・アセットに代わり提案説明のため壇上に立ったのはソフトウエアエンジニアとしてグーグルで働くアイリーン・クナップさんだ。この提案は投票で退けられたものの、一般社員が株主総会で発言することさえ異例だが、首脳陣批判を株主の前で展開するのは、普通なら考えられないことだ。

  グーグルのケント・ウォーカー法務顧問は、サンノゼ開発に伴うさまざまな影響に対処するため住宅関連の取り組みをサンノゼ市当局と進めていると説明し、「関係する全ての人々にとってプラスとなるようにしたい」と述べた。

  フェイスブックが先週開いた株主総会の会場上空を飛んだ小型機は「おまえたちが民主主義を破壊した」とのアピールに加えて、米連邦取引委員会(FTC)にフェイスブックの分割を求めているプライバシー・反独占活動家の団体「フリーダム・フロム・フェイスブック」の広告を掲げた。

原題:Tech Shareholder Meetings Turn Testy as Backlash Grows (1)、Googlers Miffed on Pay Speak Out in Rare Annual Meeting Move (1)(抜粋)

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