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Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg
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貿易戦争、米国株の時価総額を1.25兆ドル押し下げ-JPモルガン試算

  • 貿易論争は投資家心理や企業景況感に悪影響-コラノビッチ氏
  • 印刷媒体における「貿易戦争」への言及は1日当たり約400件
A reach stacker transports a fuel tank at the Uiwang Inland Container Depot (ICD) in Uiwang, South Korea, on Tuesday, May 8, 2018. South Korea is scheduled to release trade figures on May 15.
Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

貿易関連の見出しに対する市場の反応は最近、落ち着きつつあるが、国際貿易を巡る断続的な論争が依然として米国の投資家に高い犠牲を払わせている。

  JPモルガン・チェースのマルコ・コラノビッチ氏によると、その支払い額は失われた株式の価値で約1億2500億ドル(約138兆円)だという。

  同行のデリバティブアナリストらは、3月以降の貿易摩擦に関する報道の影響を試算するテクニックを考案。数週間にわたる堂々巡りの貿易論争は株式相場にマイナス4.5%の影響を与えたと分析した。これはS&P500種株価指数の時価総額で1兆2500億ドルの喪失に相当するという。

  コラノビッチ氏は顧客向けリポートで、「貿易摩擦は引き続き投資家心理と企業景況感に痛手を与えている。虚勢や脅しなどを含む交渉戦術は二国間交渉の場では成功する可能性はあるが、国際貿易などの複雑なシステムでは自滅的結果をもたらす可能性が高い」と指摘した。

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出典:JPモルガン・チェース

  交渉であろうと他の何かであろうと、米国と欧州、アジアの間では貿易の脅威が何週間にもわたって続き、投資家は神経を図太くせざるを得なくなっている。S&P500種は3月以降1.7%上昇と、表面上は大して混乱しなかったように見えるものの、値上がり率が抑えられた可能性があるほか、企業のサプライチェーンに影響したり長期見通しに不透明感が生じた恐れはあると同氏は指摘した。

  ブルームバーグの集計データによると、主要紙が「貿易戦争」に言及した件数は3月のピーク時よりは減ったが、それでも1日当たり400件近くで推移している。

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原題:Trade War Yanked $1.25 Trillion From U.S. Stocks, JPMorgan Says(抜粋)

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