コンテンツにスキップする

2018年は株式選別投資が報われる年-24兆円運用会社のアジアCIO

  • ピクテのゴード氏はマレーシア株積み増し、中国の業界再編にも注目
  • 韓国株には慎重-南北首脳会談の数カ月後に相場崩れる経験則が根拠
A woman, center, takes a selfie photograph on a bridge in front of the Petronas Twin Towers in Kuala Lumpur.

 

A woman, center, takes a selfie photograph on a bridge in front of the Petronas Twin Towers in Kuala Lumpur.

 

Photographer: Sanjit Das/Bloomberg

A woman, center, takes a selfie photograph on a bridge in front of the Petronas Twin Towers in Kuala Lumpur.

 

Photographer: Sanjit Das/Bloomberg

米中貿易摩擦やイタリアの政治混乱、米朝首脳会談の行方。いずれも株式相場に響きかねない材料だが、デービッド・ゴード氏はほとんど気にしない。

  ピクテ・ウェルス・マネジメント(運用資産2200億ドル=約24兆円)のアジア最高投資責任者(CIO)を務める同氏にとって域内市場での混乱はむしろ、昔ながらの銘柄選別で株式投資を行う上で朗報だ。複数の大手テクノロジー銘柄を購入し、値上がりするのをじっと待つロング(買い持ち)オンリー戦略の時代だった2017年は終わった。今は再び、割安株を発掘するバリュー投資が有望そうにみえる。

  ゴード氏は、マレーシアのマハティール元首相が先月の選挙で勝利してから同国株を買い、中国のエネルギー分野で割安銘柄を拾い、業界再編の進展で恩恵を受ける中国の医薬品販売業者を見いだそうとしている。

  「今年は難しいが、ポジティブな意味で面白い」と香港でのインタビューで語った同氏は、「非常に大変だが、いい意味でだ。なぜなら、しっかりと確信を持ち、それを実行できる投資家に味方する1年になるからだ。そうした投資は大いに報われる」と述べた。米ドル高が進めばアジア株の利益は容易に消える可能性はあるものの、「アジアでは成長がまだ、かなり続いている」と付け加えた。

The Exodus

  アジア株は5月に再び下落し、MSCIアジア太平洋指数は1.2%下げて年初来の上げを削った。マレーシアでは先週まで、同国株を外国勢が5週連続で売り越した。だが、金融業界に21年間携わってきたゴード氏は原油値上がりと通貨の回復、急激な赤字縮小を理由にマレーシアに強気だ。政権交代を実現させたマハティール首相が「経済の回復期に新政策を実行できる」からだという。中国については、過剰供給を減らし業界再編を進める改革が投資機会をもたらすとみるゴード氏だが、具体的に購入した銘柄についてはコメントを控えた。

  アジアでポジティブになれないのは韓国だという。米朝首脳会談が少なくとも今のところ成功するとは思えないほか、「韓国と北朝鮮の首脳が過去に握手するたび、その数カ月後に相場は崩れた」とゴード氏は述べた。 

Shaking Hands (and the Market?)


原題:A $220 Billion Manager Says 2018 Is Good Year for Stock Pickers(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE