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17年世界の海外直接投資フローは23%減、3年ぶり低水準-国連報告

  • FDIフローは1兆4300億ドル-16年は1兆8700億ドル
  • この傾向は政策当局者とって長期の懸念材料-グテレス事務総長

海外直接投資(FDI)の世界のフローは2017年に23%減少し、3年ぶりの低水準となった。国境をまたぐ合併・買収(M&A)が減少する中、国際連合(UN)はこの傾向を新興諸国にリスクをもたらす「厄介な」問題とみている。

  国連貿易開発会議(UNCTAD)が作成した年次世界投資報告によると、17年のFDIは1兆4300億ドル(約157兆円)。16年は1兆8700億ドルだった。貿易や経済成長は伸びたものの、合併以外の案件への投資減少を反映したとしている。

  M&Aが29%減少する中で先進諸国へのFDIフローは37%減の7120億ドルだった。一方、中南米への投資が6年ぶりに増加し、新興国へのFDIフローは6710億ドルと安定した水準を保った。
  
  グテレス国連事務総長は同報告書の中で、「このネガティブな傾向は、特に持続的な産業発展には世界からの投資が欠かせな途上国を中心とする世界の政策当局者にとって長期にわたる懸念材料だ」と指摘した。

  国連は今年のFDIフローについて約5%増の1兆5000億ドルと「わずかな」増加を予想するものの、政策の不透明感や通商面での緊張を理由に過去10年の平均は引き続き下回るとみている。多くの国がFDI誘致に取り組んでいるものの、投資の規制や国家安全保障、外国企業による買収の監視強化に加えて土地や資源の外国所有を巡る懸念が高まっていると同報告書は説明している。
  

原題:Global Investment Flows Plummeted 23% in 2017 to Three-Year Low(抜粋)

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