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日本株続伸、ECBの正常化観測で欧州好況を評価-素材、輸出が高い

更新日時
  • ECB理事が14日会合が重要と発言、対ユーロ中心に円安進む
  • 化学株の上げ目立つ、上昇寄与度1位の資生堂はアナリスト格上げ

7日の東京株式相場は続伸し、TOPIXはことし最長を更新する6日連続高。欧州で金融正常化観測が広がり、足元の景気の良さを評価する買いが入った。化学やガラス・土石製品など素材株、機械や電機など輸出株が高い。欧米長期金利の上昇を材料に銀行株も堅調。

  TOPIXの終値は前日比11.42ポイント(0.6%)高の1789.01。日経平均株価は197円53銭(0.9%)高の2万2823円26銭と4日続伸し、4月19日まで5連騰して以来、およそ2カ月ぶりの連続上昇記録となった。
  
  アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパンの寺尾和之最高投資責任者は、「ECBの金融緩和解除に向けた見通しが出ても株高が進み、欧州の景気に楽観的な見方が広がっている」と指摘。欧州経済は良過ぎた前年と比較すると弱いとみられていたが、「実態水準は高く、中央銀行当局者らは自信を持っており、足元で景気堅調は続いている」との見方を示した。

Tokyo Stock Exchange As Asian Stocks Rebound After Korean Fears Abate

東証玄関前

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストを務めるプラート理事は6日、14日に開かれる政策委員会会合が資産買い入れ策の終了時期を決定する上で重要になる、との認識を示した。ECBの金融正常化観測を材料に6日の欧州債市場ではイタリアやドイツの金利が上昇、米国の10年債利回りも2.97%と4ベーシスポイント上昇した。

  リスク選好ムードの高まりから米国株はダウ工業株30種平均が346ドル上げ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3日連続で終値での最高値を更新。為替市場では、ユーロ・円が一時1ユーロ=129円90銭台と前日から約1円ユーロ高・円安に振れ、ドル・円はおおむね1ドル=109円90銭ー110円20銭台で推移、前日の日本株終値時点は109円89銭だった。

  この日の日本株は主要株価指数が朝方から上昇して始まり、日経平均は午後に一時230円(1%)高まで上げ幅を広げた。野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは、「欧州経済は悪くなく、イタリアの政局も落ち着いており、ECBは来週の会合で金融正常化に動きだす布石を打ってきた。グローバルに長期金利は上昇しやすくなり、ドル・円のしっかりとした動きは日本株にプラス」と言う。

  一方、市場関係者の間では7日にワシントンで開かれる日米首脳会談、8ー9日のカナダでの主要7カ国首脳会議(G7サミット)の動向を見極めたいとの姿勢も根強かった。アリアンツの寺尾氏は米国を巡る通商摩擦問題について、「マーケットは貿易戦争になると予想していないが、まだ確信が持てない」とし、日米会談は「米国の自動車関税で要求が出てくるかどうかに注目する。内容次第では裾野が広い日本の自動車産業にネガティブ働く可能性がある」と指摘した。

  東証1部33業種は証券・商品先物取引、化学、その他製品、パルプ・紙、ガラス・土石製品、非鉄金属、機械、卸売など25業種が上昇。下落は精密機器、鉱業、海運、建設、食料品など8業種。売買代金上位では、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を強気に上げた資生堂が大幅高。採寸用ボディースーツを使ったカスタムシャツを新投入するスタートトゥデイ、JPモルガン証券が強気判断とした住友金属鉱山、SMBC日興証券が業績予想を引き上げたコマツも高い。半面、5月の保険料収入で主力の自動車が不振だったSOMPOホールディングス、貸倒引当金の遡及計上で前期純利益を減額したスルガ銀行は安い。

  • 東証1部の売買高は14億3415万株、売買代金は2兆5451億円
  • 値上がり銘柄数は1555、値下がりは462
    TOPIXと化学株の推移
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