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6月6日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが対円で上昇、200日平均超え-安全需要が後退

  6日のニューヨーク外国為替市場では円が下落。対ドルで2週ぶり安値を付け、200日移動平均を一時下回った。米国株が上げを拡大したことが手掛かり。安全資産への需要が低下する中で、スイス・フランもドルとユーロに対して値下がりした。

  米株式市場ではナスダック総合指数が最高値を更新。そうした中で円は対ドルで200日移動平均を割り込んだ。

  この日はユーロが上昇。対円で6営業日続伸となった。欧州中央銀行(ECB)の当局者らが、14日に開かれる政策委員会が重要な会合になるとの先の報道を確認したことが背景にある。ECBのチーフエコノミストを務めるプラート理事は、来週の会合が資産買い入れ策の終了時期を決定する上で重要になるとの認識を示した。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、ドルは対円で前日比0.4%高の1ドル=110円18銭。一時110円27銭と2週ぶり高値に上げ、200日移動平均である110円21銭を上回った。

  ユーロは対円で前日比0.8%高の1ユーロ=129円74銭。対ドルでは0.5%上昇の1ユーロ=1.1774ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。

  カナダ・ドルは米ドルに対する上げを縮小。ホワイトハウス当局者らが、カナダに追加の経済的制裁を講じる方法を協議しているとの一部報道に反応した。

欧州時間の取引

  ECB政策当局者らの発言を受けてユーロは欧州時間から堅調な推移となっていた。イタリア債が下落する中でもユーロが値上がりしたことから、市場の注目が政治情勢からECBの金融政策に移りつつあることが示唆された。
原題:USD/JPY Rises Above 200-DMA as Haven Demand Recedes: Inside G-10(抜粋)
Euro Hits a Two-Week High on Hawkish ECB Comments: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500が続伸、ナスダックは最高値

  6日の米株式相場は上昇。貿易を巡る期待感と金融緩和の終了という2大テーマに支えられ、リスク選好のムードが強まった。米国債相場は欧州国債の下落や米国株の上昇を背景に反落した。

  • 米国株は上昇-S&Pが4日続伸、ナスダックはまた最高値更新
  • 米国債は反落、10年債利回り2.97%に上昇-欧州債下落や株高で
  • NY原油は反落、予想外の米在庫増加で約2カ月ぶり安値
  • NY金は小反落、世界経済成長への楽観で逃避需要が後退

  S&P500種株価指数は早い時間に前日比マイナスになる場面もあったが、金融やヘルスケア銘柄の値上がりを受けて4営業日続伸した。ダウ工業株30種平均は約2カ月ぶりの大幅高。ナスダック総合指数は3日連続で終値ベースの過去最高値を更新、年初来の上昇率は11%を超えた。

  S&P500種は前日比0.9%上げて2772.35。ナスダック総合は51.38ポイント(0.7%)高の7689.24。ダウ平均は346.41ドル(1.4%)高の25146.39ドル。ニューヨーク時間午後4時45分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.97%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計が示した予想外の米原油在庫増加が響き、約2カ月ぶり安値となった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は79セント(1.2%)安の1バレル=64.73ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント原油8月限は2セント安い75.36ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は小反落。世界経済の成長を投資家が楽観する中、逃避需要が後退した。RBCウェルス・マネジメントのジョージ・ジロ氏は、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の前に金が低迷を抜け出す公算は小さいと指摘している。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.1%安の1オンス=1301.40ドルで終了。

  米商務省が朝方発表した4月の貿易赤字は、輸出増を背景に昨年9月以来の低水準に縮小した。中国が米国製品の輸入を拡大する提案を行ったとの報道や、米財務省は中国の対米投資について投資審査の対象範囲を拡大する立法措置に頼ることを望んでいるとの報道を受けて、米10年債利回りは2.95%を超えた。貿易関連の次の手掛かり材料が出る可能性のある今週の主要7カ国首脳会議(G7サミット)のほか、米欧金融当局の政策決定会合に注目が集まっている。

  米国債市場では短期ゾーンの下げが比較的小幅だった。欧州中央銀行(ECB)の政策担当者が相次いでタカ派的な発言を行い、来週の会合で量的緩和終了を議論する公算が大きいことを示唆したことから、欧州国債が軒並み下落した。
原題:Stocks Rally For a Fourth Day as ECB Sinks Bonds: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Fall Amid Steeper Losses for EGBs, U.S. Equity Rally
Oil Slips After Surprise Increase in U.S. Crude Inventories
Gold Bulls Tire as Dr. Copper Shows Growth Dimming Haven Demand

◎欧州債:イタリア債が再び急落、QE終了時期の6月議論観測で

  6日の欧州債市場は、10年物を中心に欧州国債が軒並み下落。ECBの政策担当者が相次いでタカ派的な発言を行い、来週の政策委員会会合でQE終了を議論する公算が大きいと示唆した。短期金融市場は2019年7月の0.1ポイントの預金金利引き上げを織り込みつつある。

  短期金融市場は19年9月の0.15ポイント利上げを織り込んだ。ECBが来週の会合でQE終了時期を判断するとの報道をプラート理事が確認し、インフレに対する自信の高まりも指摘した。

  イタリア短期債は再びきつい売りに見舞われた。2年債利回りはおよそ40ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して1.37%に達した。イタリアはECBの資産買い入れで大きな恩恵を受けている国の1つであるほか、新政権が拡張的な財政政策をとると示唆していることが材料視された。

  短期債でのロング解消が進む一方、ヘッジファンドにショートを積み増す一定の意欲がある。流動性は薄く、現物取引の出来高は少ない-ロンドンの複数のトレーダー。
原題:Italy Hit Again as ECB Adds to Pain; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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