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超長期債が反発、流動性供給入札で需要を確認-午後買い優勢に転じる

更新日時
  • 新発20年債利回りは約2週間ぶり高水準の0.53%で開始、午後に低下
  • 押し目買い需要の強さをあらためて確認-岡三証

債券市場では超長期債相場が午後に反発。前日の海外市場で欧米の長期金利が上昇した流れを引き継いで売りが先行したものの、この日に実施された超長期ゾーン対象の流動性供給入札で投資家需要の強さが確認されたことから買いが優勢に転じた。

  7日の現物債市場で新発20年物の164回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.53%と、5月22日以来の水準で取引を開始。午後に入ると、入札結果を受けて0.515%まで買い戻された。新発30年物58回債利回りは1bp高い0.735%と5月28日以来、40年物11回債利回りは1bp高い0.89%と新発として5月23日以来の高水準を付けていたが、それぞれ0.72%、0.875%まで低下した。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは0.5bp高い0.05%で推移した。新発5年物の135回債利回りは横ばいのマイナス0.105%で取引された。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「流動性供給入札は応札倍率が前回から上昇するなど、順調な結果だった」と指摘。「超長期ゾーンの利回りはきのうから警戒感でやや上昇していたが、入札結果で押し目買い需要の強さがあらためて確認される格好になった」と述べた。

超長期債の利回り推移

  6日の欧州債市場ではドイツ国債相場が下落。ECB当局者からタカ派的な発言が相次いだことから、来週の政策委員会会合で量的金融緩和の終了が議論される公算が大きいとの見方が強まった。独10年債利回りは前日比10bp高い0.47%程度で引けた。米国債相場もつられて下げ、10年国債利回りは4bp高い2.97%で終えた。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比8銭安の150円75銭で開始。午後に入ると徐々に水準を切り上げ、結局は1銭高の150円84銭と、日中の高値で引けた。岡三証の鈴木氏は、「先物は来週に限月交代を控えて売りが出にくく、買い戻し圧力が結構ある」と言う。

流動性供給入札

  財務省はこの日、残存期間15.5年超39年未満を対象にした流動性供給入札を実施。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.13倍と、同ゾーンの前回入札の2.49倍を上回った。

過去の流動性供給入札の結果はこちらをご覧下さい。

  一方、日銀は8日に残存期間10年超を対象に長期国債買い入れオペを実施する予定。1日のオペでは5年超10年以下の買い入れが減額されたが、4日と6日は各ゾーンとも金額が据え置かれた。
  
  岡三証の鈴木氏は、「日銀政策の方向性はどちらかというと副作用への意識の方が大きくなり始めている感がある中で、5-10年の買い入れが減額された。もしかしたらもう一打くらい超長期ゾーンで100億円程度の減額もあり得るのではないかという警戒感があり、上値を追う動きはなかなか出づらい」と話した。

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