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為替市場混乱時はヘッジファンドが取引支配、他者傍観-JPモルガン

  • 他の全ての投資家層が不在だったことにはさらなる驚き-バガト氏
  • 政策決定で当局者が市場リアクションの分析活用も-ファレル氏

為替市場が深刻な混乱に見舞われるとヘッジファンドは取引を増やし、相場に一定の影響力を持ち得る他の投資家は様子見に回ることが、米銀JPモルガン・チェースのシンクタンク、JPモルガン・チェース・インスティテュートが実施した外国為替取引調査で明らかになった。

  同調査の執筆者らは市場に混乱をもたらした3つの大きなイベントの周辺で機関投資家が取引した3億9500万件のデータを詳細に調べた。そのイベントとは、2016年の欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票と米大統領選挙、15年のスイス国立銀行(中央銀行)によるスイス・フランの対ユーロ上限撤廃だ。

  JPモルガンの元金利トレーディング世界責任者で現在は同インスティテュートで調査ディレクターを務めるカナブ・バガト氏は電話取材で、「本当に変動が大きい局面では、ヘッジファンドとマーケットメーカーしか価格発見プロセスに参加していなかった」と述べた上で、「マーケットが大きく動いていた時に他の全ての投資家層が不在だったことにはもっと驚かされた」と語った。
 
  同インスティテュートのダイアナ・ファレル最高経営責任者(CEO)は電話取材で、中央銀行当局者はサプライズ決定の「バリューとコストとは何か」を検討するため、市場リアクションの分析を活用し得ると指摘。政策担当者は、政策行動の伝達における透明性と、信認の維持などその他重要な要素との間で適切なバランスを追求しながら、機関投資家らの行動を検証する可能性があると発表資料で説明した。

原題:Hedge Funds Dominate FX Trade in Market Shocks as Investors Flee(抜粋)

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