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米デザイナーのケイト・スペード氏死去、NYの自宅で自殺か-55歳

  • 夫のアンディ・スペード氏と共にケイト・スペードブランドを創設
  • 数年前にファッション業界に復帰、幸せ届けたいと話す

米国のファッションデザイナー、「ケイト・スペード」ブランドの創設者として知られるケイト・バレンタイン・スペード氏が5日、死去した。首つりによる自殺とみられる。55歳だった。

  AP通信が複数の匿名の警察当局者の話として伝えたところによれば、スペード氏はニューヨーク・マンハッタンの自宅マンションで死亡しているのをハウスキーパーらに発見された。現場にはメモが残されていた。検視が行われる予定だという。

USA - Portraiture - Kate Spade

ケイト・スペード氏

撮影: David Howells/Corbis via Getty Images

  スペード氏は1993年、夫のアンディ・スペード氏と共にハンドバッグメーカーの「ケイト・スペード」ブランドを創設した。マドモアゼル誌のシニアファッションエディターとして勤務した経験を持つ同氏は、クラシックで実用的なシルエットのバッグを躍動感あふれる色使いで彩った。

  成功を収めたケイト・スペードの過半数株式を高級デパートのニーマン・マーカスが1999年に買収。アパレル会社のリズ・クレイボーンが2006年にケイト・スペードを1億2400万ドル(現在のレートで約136億円)で買収した後、スペード夫妻は事業から身を引いた。クレイボーンは14年に社名をケイト・スペードに変更。17年には「コーチ」ブランドも保有するタペストリーに24億ドルで売却した。

第2幕

  スペード氏は数年前、靴や宝飾品、ハンドバッグを販売するアクセサリーブランド「フランシス・バレンタイン」を立ち上げ、ファッション業界に復帰。昨年の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューでは、家族と過ごす時間を増やすためにケイト・スペードを去ったと述べていた。

  米メディアのウイメンズ・ウェア・デイリーには、自身と新ブランドをケイト・スペードブランドと区別するために姓をバレンタインに変更したと語っている。17年のWSJとの別のインタビューでスペード氏は、最近の商品では、顧客に小さな幸せを届けたいと語り、「何か自分を元気付ける物を買って。百万ドルもする商品である必要はなく、身に付けていい気分になれる何かを」と話していた。

  エドワード・ジョーンズのアナリスト、ブライアン・ヤーブロー氏は、スペード氏はケイト・スペードブランドのバッグを販売する会社には長年関与していないが、同氏の死はいわゆるハロー効果を通じて買い手の心に影響を及ぼす可能性があると指摘する。ミュージシャンが亡くなった際に古いアルバムへの関心があらためて高まるという現象が見られることが多いように、同氏の名前がニュースで報じられることによってタペストリーの売り上げが急増するかもしれない。  
 

Designer Kate Spade In Boston

店のディプレーを整えるスペード氏(1999年)

撮影: Wendy Maeda/The Boston Globe via Getty Image

 
  スペード氏は、高級ブランドの伝統的な排他性に対抗する遊び心や斬新なセンスをデザインに吹き込んだ。ケイト・スペードは、シンプルさと使いやすさを兼ね備えたブランドに成長を遂げた。

  ケイト・スペードのハンドバッグは、多くの若い女性にとって大人であることのシンボルとなり、就職や大都市に移り住む節目に購入されるようになった。
    
原題:Kate Valentine Spade, Fashion Brand Co-Founder, Dies at 55 (2)(抜粋)

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