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ドル・円は109円台後半、G7サミットや米朝会談控え見極めムード

更新日時
  • 110円を前に足踏み、東京市場での取引レンジは19銭に
  • 通商問題への懸念が重しも、米経済指標や株価が支えに-ソシエテ

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円台後半で推移。8、9日にカナダで開催される先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)や来週12日に行われる米朝首脳会談に対する見極めムードから、相場は小動きに終始した。

  ドル・円は6日午後3時9分現在、前日比0.1%高の109円90銭。午前は前日のニューヨーク市場の終盤の動きを引き継ぐ格好で底堅く推移。仲値公示を過ぎると上げが一服し、109円80銭付近まで押し戻された。午後に入り日本株の上げ幅拡大に連れて109円97銭まで値を切り上げたものの勢いはなく、日中の値幅は19銭にとどまった。

ドル・円相場の推移

  ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、週末のG7サミットについて「通商問題で実のある合意が得られる期待は薄く、むしろ対立が深まる方向に進んでいる」と指摘。こうしたムードがドル・円の上値の重さにつながっている一方、「良好な米経済指標や株価などリスク環境の底堅さがドル・円を支えている状況」と説明した。

  先週末2日にかけて行われたG7財務相・中央銀行総裁会議では、米国の通商上の行動が世界経済への信頼を損ね、西側諸国の同盟の有効性を脅かす恐れがあるとして、メンバー国である米国への異例の批判が出た。こうした流れを受けたG7サミットに関しては、欧州連合(EU)当局者が貿易問題に関して打開は期待していないと述べるなど、米国との歩み寄りに対する楽観的な見方は少ない。

  ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、「G6プラス1と米国の孤立が浮き彫りになった。それがどういうふうに収まるかがテーマだが、収まらないのでは」と予想。12日に開催予定の米朝首脳会談については「相場に影響を与えるイベントにはみえないが、成功するかしないかで株が振れているため、一つの材料になる」と指摘した。

米朝首脳会談の日時場所などについてはこちら

  ユーロ・ドル相場は前日比0.1%高の1ユーロ=1.1734ドル、ユーロ・円相場は0.2%高の1ユーロ=128円94銭で推移。前日の海外時間に欧州中央銀行(ECB)を巡る報道で反発した流れを継いでいる。

  ECBの政策当局者は、来週の会合で重要な議論をすることになると見込んでおり、資産買い入れを終了する時期を公表する可能性もあると、事情に詳しいユーロ圏の関係者が明らかにした。

  ソシエテの鈴木氏は、ECBについて「市場の見方がハト派に傾いてきていたこともあり、正常化に再び意識が向けることになった。まだ懐疑的な見方も多いとみられ、こうした見方が変わってくるか注目」と述べた。

  豪ドル・ドル相場は0.7%高の1豪ドル=0.7666ドルで推移。豪1-3月期国内総生産(GDP)が前期比1.0%増と市場予想の0.9%増を上回ったことを受け、一時0.7673ドルまで買われ、4月23日以来の高値を更新した。

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