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【個別銘柄】ソニーや日立上昇、ファナックやSGHD安い、非鉄高い

更新日時
  • ソニーをE3に向けたトップピックに-ゴールドマン
  • クレディSは工作機械株を格下げ、JPモルガンはSGHDを下げる

6日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ソニー(6758):前日比2.8%高の5539円。ゴールドマン・サックス証券は、12日から米ロサンゼルスで開催される世界最大規模のゲーム見本市「E3」では、2020年3月期以降発売の内製シリーズタイトルが多く発表されると予想。ゲーム事業の営業利益は21年3月期までの中期計画で減益から今期並みとなっているが、今回のE3や4-6月決算で自社ソフトで大きく利益を伸ばす姿が見えてくると指摘、E3に向けたトップピックとした。

  日立製作所(6501):3.1%高の822.7円。みずほ証券は目標株価を1150円から1200円に上げ、投資判断「買い」を継続した。バリュー株としての評価余地大との見方は不変とした上で、情報・通信や社会・産業など本体が手がける事業の着実な収益力向上も評価した。株式市場の一部で懸念される英原発事業についても、リスク最小化に向けた枠組み構築に向けて日英両政府との協議を進めているとし、投資指標面でのディスカウント要因も縮小しつつあると指摘。

  非鉄株:三井金属(5706)は2.9%高の5070円、住友金属鉱山(5713)は2.3%高の4531円など。SMBC日興証券は、両社の投資判断「1(アウトパフォーム)」を継続。三井金はハイエンドスマートフォン、パッケージ用途向けの極薄銅箔の成長を見込み、19年3月期の在庫影響を除く経常利益は会社計画の410億円に対し422億円と予想。住友鉱はラ・カンデラリア鉱山の事故や在庫評価影響の一過性要因、主要鉱山の鉱石品位低下から今期税引前利益予想を1560億円から1250億円に減額したが、強気判断は維持した。

  工作機械株:ファナック(6954)が2.9%安の2万2465円、DMG森精機(6141)が3.1%安の1797円など。クレディ・スイス証券はファナックの投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、DMG森精とアマダホールディングス(6113)を「アウトパフォーム」から「中立」に下げた。典型的なシクリカル製品の工作機械について、過去の受注ボトムからピークまでの累計受注合計を比較。更新需要の顕在化度合いを確認した結果、受注はことし11ー12月にも前年比マイナスに転じ、19ー20年あたりは調整局面が到来すると予想した。

  SGホールディングス(9143):4%安の2359円。JPモルガン証券は投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に変更、目標株価2650円は継続した。株価上昇により相対アップサイドが縮小したと判断、オペレーション体制構築に向けた採用や処遇改善のための費用が引き続き発生する見込みで、コンセンサスを上回る利益計上は容易でないとの見方を示した。

  ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324):5.8%安の4750円。東海東京調査センターは投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」、目標株価を6100円から5820円に下げた。19年3月期の四半期受注は220億円程度の高水準で横ばいが続くとみており、株価の上昇材料に乏しいと指摘。産業用ロボットや半導体製造装置の部品である精密減速機の需要環境は良好だが、生産能力が受注規模に追い付かず納期が長期化、当面は生産能力拡大のための先行投資負担が重いとみる。

  富士通ゼネラル(6755):3.5%安の1737円。ジェフリーズ証券は投資判断を「買い」から「ホールド」、目標株価を2400円から1800円に下げた。空調機器の重い在庫水準は18年3月期売り上げに悪影響を及ぼしたとし、今上期まで続く在庫調整の必要性は売り上げと営業利益の会社計画実現の足かせだと指摘。今期営業利益は会社計画からの下振れを予想、利益コンセンサスの引き下げ傾向は同社株パフォーマンスの重しとみる。

  スルガ銀行(8358):6.8%安の1155円。6日付の朝日新聞朝刊は、中古1棟マンション投資への融資で、不動産業者が空室率などを偽って同行から多額の資金を引き出す際、同行員も関与した疑いがあると報じた。モルガン・スタンレーMUFG証券は、シェアハウス関連融資以外の有担保ローンの貸し倒れリスクに対する懸念が高まり、株価が下落しているとの見方を示した。

  アインホールディングス(9627):2.9%安の7480円。19年4月期の営業利益計画は前期比11%減の175億円とした。みずほ証券では、コンセンサスから8%下振れており、株式市場ではややネガティブに受け止められる可能性があると判断。過去の薬価改定年度の期初計画と実績の差異を見ると、上振れと下振れが混在、薬価改定年度の業績見通しの難しさがうかがわれるとも指摘した。

  エービーシー・マート(2670):5.5%安の6390円。5月の既存店売上高は前年同月比5.4%減と12カ月ぶりに前年割れだった。祝日が一日少なかったことや、ゴールデンウィーク以降の天候不順で夏物商品の販売が不振だったことが響いた。

  クミアイ化学工業(4996):9.2%高の769円。17年11月ー18年4月期の営業利益は前年同期比61%増の47億円と、従来計画の38億円を上回ったもよう、と発表。国内で農耕地向け農薬や化成品、海外では米国のアクシーブ剤や欧州向け農薬が順調に推移し、売上高が想定を7.1%上回る。利益面では試験研究費など販売管理費の発生が一部下期に期ずれすることも寄与した。

  トリドールホールディングス(3397):6.6%安の2995円。うどんチェーン店「丸亀製麺」などの5月既存店売上高は前年同月比5.6%減だった。休日が一日少なかったことや週末の天候不順などで客数が同9%減少した。丸亀製麺では、「牛とろ玉うどん」などのTVCM放映で客数増を試みたが、人気TV番組に取り上げられたことで前年の売上高が堅調だった反動が出た。

  しまむら(8227):1.8%安の1万1170円。みずほ証券は目標株価を1万1500円から9900円に下げ、投資判断「アンダーパフォーム」を継続した。低価格商品強化による一品単価下落の影響が大きく、販促効果の高い紙媒体チラシの拡充など既存店回復に向けた取り組みの成果が現時点ではみられないと指摘。所得環境の改善や二次流通の普及もあり、消費者は「絶対的な安さ」より「価格と価値のバランス」に着目している可能性が高いとみる。

  共立メンテナンス(9616):2.7%高の5720円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を6000円から7300円に上げた。投資判断は「買い」を継続。20年3月期のデベロップメント事業の売り上げを減額するが、ホテルの開発進捗(しんちょく)や客室単価上昇が補うとみて営業利益予想を増額。ホテル客室単価は高単価のインバウンド宿泊者が多い和風プレミアムホテル「野乃」シリーズの開業などで上昇が続いている。

  青山商事(8219):1%高の3880円。発行済み株式総数の0.9%にあたる50万株、20億円を上限に自己株式を取得する。期間は11日から25日まで。

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