Photographer: Tomohiro Ohsumi

4月の賃金伸び一服、ボーナスが押し下げ-所定内給与は横ばい

  • 給与総額は0.8%増、前月2%から大幅縮小-市場予想1.3%下回る
  • 賃金上昇圧力が徐々に強まっているとの見方変わらず-第一生命
Photographer: Tomohiro Ohsumi

厚生労働省の毎月勤労統計によると、4月の現金給与総額の伸び率は前年同期比0.8%増と、市場予想1.3%増を下回った。9カ月連続の増加となったが、前月実績の2%増から大きく減速した。基本給に当たる所定内給与は横ばいの同1.2%の伸びを維持した。

  ボーナスの落ち込みが全体を押し下げた。3月は節税対策として期末に支払う決算賞与で13.7%増に押し上げられたが、4月は調査対象入れ替えなどの影響で9.8%減へ急減した。

  第一生命経済研究所の藤代宏一主席エコノミストは発表後のリポートで、「1月以降の数値は緩慢ながらも加速基調にあり、賃金上昇圧力が徐々に強まっているとの見方を覆すには至らない」とした。

  SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは電話取材で、4月分の個人消費や賃金の伸び鈍化については、「サンプルバイアスがあるので、一喜一憂する必要はない」と述べ、堅調な輸出や公共投資、個人消費などを背景に、4-6月期の国内総生産(GDP)は回復に向かうとの見通しを示した。

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