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Photographer: Ty Wright/Bloomberg
Hyperdrive

スバルとマツダは最後尾でも大丈夫-世界のEV販売競争と距離置く

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  • EV需要はまだ弱く充電インフラも不十分-メーカーは利益出せず
  • 最後に参入してきっちりやりたい-スバル・オブ・アメリカCEO
Robots weld together stamped out metal parts at the Subaru of Indiana Automotive Inc. (SIA) assembly plant in Lafayette, Indiana, U.S., on Thursday, July 24, 2014. Subaru of Indiana Automotive Inc., the only Subaru auto assembly plant in the U.S., manufactures the Outback and Legacy line of vehicles.
Photographer: Ty Wright/Bloomberg

SUBARU(スバル)車のオーナーは自然派で、他社車のオーナーよりもバイクやキャンプ、カヤックを楽しみ、米国内では排ガス規制が最も厳しい地域に住む傾向がある。スバルは生産段階で工場から排出される廃棄物をゼロレベルにし、環境に優しい企業イメージを作り上げている。ただ、スバル愛好家は好みの車種の電気自動車(EV)仕様を手に入れることはできない。

  同社は年内にクロスオーバー車「クロストレック」(日本名:XV)で、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHV)を投入する予定だが、EVはまだ数年先のようだ。

  スバル・オブ・アメリカ(SOA)のトム・ドール最高経営責任者(CEO)はインタビューで、「われわれがEVを今導入すれば、マーケットが困難な状況で他のメーカーと競争することになる」と述べ、「この状況がある程度解消されるのを待ち、その上でわれわれは参入し得る」と説明した。 
          

Electro-skeptics

Some automakers are setting a slow pace in the race to electric vehicles.

Source: Bloomberg New Energy Finance

  EVを巡り世界的な競争が繰り広げられている中で、スバルは悠然としたペースを守っている比較的小規模な自動車メーカー群の1社だ。マツダも同様にEV導入を急いでいる様子はない。マツダからはコメントを得られなかったが、同社のガソリンエンジン車の相対的な効率性の高さが、時間をかけて取り組む余裕を同社にもたらし得るとこれまでに語っている。

  こうした企業は、消費者需要と排ガス規制強化がゆっくりとかみ合っていく間に、他社の研究開発(R&D)部門がテクノロジーを完成させればよいと考えているようだ。中国以外の国でEVの需要は弱く、世界の自動車販売でEVが占める割合は50台に1台程度にすぎない。バッテリー技術はなお高価で、世界の多くの地域では充電インフラも不十分であるため、EVで利益を出しているメーカーを見つけるのは現時点で難しい。

  EVへの取り組みを急がない姿勢は理にかなっている。ライバル企業がEV関連のR&Dに投資することを容認しながら、自らは短期的に資金を節減することになる。数年後にバッテリー費用が劇的に低下した時点で、後発メーカーは最適なサプライヤーと契約し、EVレースにすぐさま加わり得る。

  ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)のアナリスト、コリン・マッケラチャー氏は「それは賭けだ。基本的に彼らは様子を見ることができると考えている」と語った。

Spoiled For Choice

Although there are more than 200 battery-powered vehicles to choose from, some automakers still aren't offering any.

Source: Bloomberg New Energy Finance

  SOAのドールCEOは​、「最初から入ってブランドイメージと評判に傷をつけるよりも、最後に参入してきっちりやりたい」と語った。
  

原題:Subaru and Mazda Are Fine Being Last to Sell Electric Vehicles(抜粋)

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