Photographer: Ty Wright

中国が米国に2.8兆円の輸入拡大を提案、原油や農産物

更新日時
  • 中国は米製品の250億ドル輸入増を提案した
  • 米政府はZTEの事業再開で詰めの作業行う
Photographer: Ty Wright

世界経済の成長を損ないかねない貿易戦争回避に向けた交渉で、中国が米国からの輸入を今年250億ドル(約2兆7500億円)前後拡大することを提案する一方、米政府は中興通訊(ZTE)による米国製部品の調達再開を認める取引を巡り詰めの作業を行っている。

  事情に詳しい関係者2人によると、中国の習近平政権は両国の通商交渉が進展する中で、米産品の輸入拡大を実際の数字で示し始めている。これら関係者は協議が非公表だとして匿名を条件に語った。

  協議について説明を受けた同関係者によれば、中国は特に、米国産の原油や石炭、農産物の購入増に意欲を示している。

  ロス米商務長官は今月2、3両日、北京で3回目の閣僚級通商協議を行った。ホワイトハウスによれば、交渉では中国に米国からのエネルギー、農産物輸入拡大を促すことに重点が置かれた。中国は、トランプ政権が対中報復関税案を実施した場合、交渉での公約を取り消すと警告している。

  内部情報だとして匿名を条件に話した関係者の1人によると、米中の当局者はZTEに関してなお詳細を詰めており、依然として合意が成立しない可能性もある。ロイター通信は5日、ZTEが事業再開に向けて原則合意に達したと先に報じていた。

  米商務省の報道官は双方の間で最終合意に至っていないと述べた。しかし、合意が近いとの5日の報道を受け、米議員は再び抗議の声を強めている。上院では共和、民主両党議員がZTE制裁の緩和に反対している。

  関係者の話では、中国の当局者は最大700億ドル相当の米製品購入に扉を開いていると示唆している。ただ、その多くは中国側が既に購入を約束したものであり、中国が書面による契約に進もうとしないものも含まれているという。700億ドルの米国製品購入の提案は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が最初に報じた。

  これら関係者は、中国が今年の米産品輸入の250億ドル拡大で正式契約に入る用意があると語った。しかし、トランプ政権は中国政府に対し、向こう2年間で2000億ドルの輸入拡大を求めている。

  モノの貿易を見ると、昨年の中国の米国からの輸入が1300億ドルだったのに対し、米国の中国からの輸入は5060億ドルに達し、米国の対中貿易赤字は3750億ドル強となった。ワシントンの中国大使館に電子メールでコメントを求めたが、これまでに返答はない。

原題:U.S. and China Said to Be Trading Offers on Exports and ZTE(抜粋)

(提案に関する情報などを追加して更新します.)
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