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6月5日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上げ縮小-ECB巡る報道でユーロは下げから反転

  5日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが小幅高。ブルームバーグのドル指数は、午前中にこの日の高値を付けたが、その後上げを縮める展開となった。一方で商品相場やユーロは上昇した。

  ユーロは一時下げていたが反転。欧州中央銀行(ECB)の政策当局者は、来週の会合で重要な議論をすることになると見込んでおり、資産買い入れを終了する時期を公表する可能性もあると、事情に詳しいユーロ圏の関係者が明らかにした。

  ニューヨーク時間午後4時50分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.1717ドル。ドルは対円で0.1%未満下げて1ドル=109円80銭。

  ユーロは対円で0.1%高の1ユーロ=128円63銭。これで5営業日続伸となった。

  朝方発表された米4月の求人件数は、市場の予想外に増加し過去最高を更新した。求人件数は前月比6万5000件増加して669万8000件。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は635万件だった。前月は663万3000件(速報値655万件)に上方修正された。

欧州時間の取引

  欧州時間には、米国の購買担当者指数(PMI)発表を控える中でドル指数はほぼ横ばいで推移。主要10通貨ではポンドが大きく上げた。英国のPMIが予想を上回ったことに反応した。    
原題:Dollar Pares Gain as Commodities, Euro Recover: Inside G-10(抜粋)
Dollar Steadies Before U.S. PMI Data as Pound Gains: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:ナスダックが最高値、原油と金が反発

  5日の米株式市場ではS&P500種株価指数とナスダック総合指数が上昇した一方、ダウ工業株30種平均は反落。前日見られた広範なリスク資産上昇の勢いが失速した。米国債相場は反発。中期ゾーンが上げを主導した。

  • 米国株はナスダックが過去最高値更新、ハイテク堅調で-上値は重い
  • 米国債は反発、中期ゾーン中心に-イタリア債下落・ドイツ債上昇で
  • NY原油は反発、米在庫の減少見通しで
  • NY金は反発、ドル上げ幅縮小や株式相場伸び悩みで

  大型ハイテク株が堅調に推移し、ナスダック総合指数は2日連続で終値ベースの過去最高値を更新した。前日、3月以来の高値に達していたS&P500種は、前日終値をはさんでもみ合う不安定な展開だった。

  S&P500種は前日比0.1%上げて2748.80。ナスダック総合は31.40ポイント(0.4%)高の7637.86。ダウ工業株30種平均は13.71ドル(0.1%)安の24799.98ドル。ニューヨーク時間午後4時55分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.93%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反発。6日発表の米週間統計で原油在庫が減少するとの観測が背景にある。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は77セント(1.19%)高の1バレル=65.52ドルで終えた。ロンドンICEの北海ブレント原油は、米政府が一部の石油輸出国機構(OPEC)加盟国に対し石油生産を日量100万バレル前後増やすよう働き掛けていると伝わり、不安定な値動きとなった。ブレント8月限は9セント高い75.38ドルで終了。

  ニューヨーク金先物相場は反発。朝方上昇していたドルが上げをほぼ全て消したのが背景。RJOフューチャーズのストラテジスト、ジョン・カルーソ氏は電話で、ドル相場が反転し、国債利回りが低下したことで「金はよみがえった」と指摘した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.4%高の1オンス=1302.20ドルで終了。一時は0.6%上げて1304.80ドルを付ける場面があった。

  インベスコETFのストラテジスト、ニック・カリバス氏はブルームバーグとのインタビューで、投資家は「やや慎重」だと指摘。「金利上昇だけでなく、経済動向も懸念している。それはこのように不安定ながら、じり高の展開をもたらす要因になる」と話した。

  米国債の上昇は、イタリア国債売りの再燃でドイツ国債が値上がりしたのが背景となった。午後早い時間には、欧州中央銀行(ECB)の当局者が14日の会合で量的緩和(QE)終了を議論することになると見込んでいるとの報道を手掛かりに、米国債相場が日中高値を付けたほぼ同じタイミングで、ドルの対円相場はこの日の安値に達した。
原題:Late Push Sends Nasdaq to Record High; Bonds Gain: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Rally, Led by Belly; Eurodollars Break Losing Streak
Oil Climbs as U.S. Stockpiles Point to Tightening Supply Picture
Gold Futures Advance as Dollar Pares Gains, Equities Struggle

◎欧州債:イタリア債が下落、ドイツ債とのスプレッド大幅拡大

  5日の欧州債市場では、イタリア国債が大幅安。コンテ首相の初演説を受け、イタリア10年債とドイツ債のスプレッドは25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)前後広がった。コンテ首相は最低所得保障や減税など急進的なポピュリスト政策をあらためて表明した。

  イタリア国債は朝方から下落し、利回り曲線はフラット化した。コンテ首相の演説が慎重な内容になるとの期待は打ち砕かれた;ドイツ債は上昇し、10年債利回りは4bp低下し0.38%。イタリア新政府はロンドン時間午後6時半に上院で信任投票に臨む。

  英国債はサービス業PMIが予想以上だったため一時下落したが、その後下げ幅を解消。好調なPMIを受けて、市場が織り込むイングランド銀行の8月利上げ確率はおよそ50%に上昇。
原題:Italy-Germany Yield Spread Widens; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)


(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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