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きょうの国内市況(6月5日):株式、債券、為替市場

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●日本株は小幅続伸、ソフバンクなど通信や輸出一角堅調-原油関連重し

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  東京株式相場は小幅に続伸。割安感からアナリストが強気の投資判断を維持したソフトバンクグループなど情報・通信株、為替の円安推移を材料に電機やゴム製品など輸出株の一角が堅調だった。5月の直営既存店売上高がプラスの良品計画など小売株も高い。

  半面、海外原油市況の続落で鉱業、石油株は安く、証券や銀行株も軟調。個別では、株式2000億円の発行登録を行ったシャープが潜在的な需給悪化懸念で午後に崩れた。

  TOPIXの終値は前日比0.27ポイント(0.02%)高の1774.96と小幅ながら4営業日連続の上昇、日経平均株価は63円60銭(0.3%)高の2万2539円54銭と続伸した。

  りそな銀行アセットマネジメント部の下出衛チーフストラテジストは、「為替がドル高・円安で推移しており、企業の今期想定レート1ドル=105円に対し今の水準ならポジティブ要因。堅調な世界経済を背景に、日経平均でみると直近底値の2万2000円から戻り局面にある」との見方を示した。ただし、日本株をさらに押し上げるけん引役が不在で、「流動性相場から業績相場に転換した今は、企業収益の伸び率は減税効果もあって米国が好調な一方、日本は横ばいで年初の想定より勢いを欠き、株価は正直に反映している」とも言う。

  東証1部33業種は情報・通信、その他製品、ゴム製品、小売、非鉄金属、食料品、化学、電機など16業種が上昇。下落は鉱業、石油・石炭製品、証券・商品先物取引、空運、不動産、ガラス・土石製品、輸送用機器、銀行など17業種。

  売買代金上位では、割安感が強いと野村証券が「買い」判断を継続したソフトバンクグループのほか、カナダ企業と窒化ガリウム(GaN)パワーデバイスの協業を開始したローム、5月の直営既存店売上高が2.4%伸びた良品計画が高い。半面、増資のため新株2000億円を発行登録したシャープは午後に売り込まれ、抗がん剤の競合薬が長期延命効果を示した小野薬品工業も安い。

  東証1部の売買高は15億4648万株、売買代金は2兆3825億円。値上がり銘柄数は853、値下がりは1133。

●長期金利が上昇、日銀オペ減額への警戒感くすぶる-10年入札は無難

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  債券市場では長期金利が上昇。前日の米国市場で株高・債券安の展開となった流れを引き継いで売りが先行した。この日に実施された10年債入札は無難に通過できたものの、日本銀行の長期国債買い入れオペの減額警戒感がくすぶることから上値の重い展開が続いた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と変わらずで寄り付いた後、0.5ベーシスポイント(bp)高い0.05%と、5月22日以来の水準に上昇。その後も同水準で推移した。超長期ゾーンでは新発20年物利回りが横ばいの0.52%、新発30年物利回りは横ばいの0.725%から0.72%に下げた。新発40年物利回りは0.5bp高い0.88%を付けた後は0.875%で取引された。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「新発10年債利回りがゼロ%を割り込む前に日銀が減額したのは、もうマイナス圏には行かせないという意思の表れか。ゼロ%は遠くなり、当面は0.1%までの真ん中に当たる0.05%を挟んだ展開になるだろう」と見込む。「大量償還を控えて下値では押し目が入りやすい半面、オペ減額への警戒感もあり、しばらくは上値を追いにくい」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比1銭安の150円79銭で取引を開始し、一時は150円78銭まで下落。その後は4銭高の150円84銭まで切り返した。午後はおおむねプラス圏で推移し、結局は150円84銭と、この日の高値で引けた。

  財務省がこの日に実施した10年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円49銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想中央値の100円48銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.38倍と、前回の4.20倍から上昇。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は1銭と、前回と同水準だった。

●ドル・円は109円台後半、リスクセンチメント改善で一時110円ちょうど

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  東京外国為替市場ではドル・円相場が小高く推移した。株式相場の堅調を背景にリスクセンチメントの改善が引き続き意識され、ドル・円は1ドル=110円台をつける場面が見られた。

  ドル・円は午後3時45分現在、前日比ほぼ横ばいの109円84銭。米国株や米長期金利の上昇を背景にドル買い・円売りが進んだ前日の海外市場の流れを引き継ぎ、9時前に109円99銭まで上昇。その後109円77銭まで伸び悩んだが、午後には再び上値を試す動きとなり、一時110円00銭と5月24日以来の高値をつけた。

  バークレイズ証券の門田真一郎シニア為替・債券ストラテジストは、「イタリアリスクもいったん後退し、米朝首脳会談の話も復活したということで、全般的にリスクセンチメントはサポートされやすく、ドル・円も引き続き底堅く推移する」と予想。もっとも、来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)など主要イベントを控えている中で、「どんどん上がっていく感じでもない」と話した。

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