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豪中銀:政策金利、過去最低の1.5%に据え置き-失業率上昇受け

更新日時
  • ブルームバーグが調査したエコノミスト全員が据え置きを予想
  • 新興市場の動揺や通商問題などで世界情勢は一層不透明に

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は5日、失業率の上昇を受けて主要政策金利を過去最低に据え置くことを決めた。

  ロウ総裁率いる豪中銀はオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を過去最低の1.5%に据え置いた。据え置きはブルームバーグが調査したエコノミスト全員の予想通り。豪中銀は2016年以降、政策金利を同水準に保ったままにしている。4月の豪失業率は5.6%と、中銀が完全雇用と推計する水準から一段と遠のいた。また、新興市場の動揺や欧州での新たなポピュリズム台頭、米国による関税措置などの結果、世界情勢は一層不透明なものとなっている。

  ロウ総裁は声明で、「金融市場はイタリアを中心とするユーロ圏の政治動向に影響されている」と指摘。「米国の国際貿易政策の方向性や一部新興国市場の景気動向を巡る懸念もある」と付け加えた。

  豪経済の安定を守る最後のとりでと自負する豪中銀は、失業率が5%に向けて低下し、インフレ率が中銀の目標レンジ(2-3%)中間近くとなるまで、政策引き締めの可能性は低いと表明している。賃金と消費者物価の伸び悩みが続く中、トレーダーは19年半ばまで利上げの公算がほとんどないことを織り込んでいる。

  5月の声明には、経済成長が加速すれば「余剰生産能力はある程度縮小するはずだ」というコメントが含まれていたが、ロウ総裁はこの文言を削除した。これは「豪成長見通しは極めて不透明だと中銀が考えている」ことを示すヒントだと、マッコーリー銀行の豪州担当シニアエコノミスト、ジャスティン・ファボ氏は受け止めている。

  豪ドルはやや下落し、シドニー時間午後3時24分(日本時間同2時24分)時点で1豪ドル=0.7630米ドル。政策発表前は0.7635米ドルだった。

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原題:Australia Holds Key Rate at 1.5% as Unemployment Edges Up (2)(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加し更新します.)
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