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米テスラ、ESG投資家の支持得られず-社会・ガバナンス面を懸念

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  • ESG投資ファンド約1200社中、テスラ株保有は86社
  • 5日の年次総会でガバナンス改革など求められる見込み

社会的責任を追求する投資家が好む企業があるとすれば、それはイーロン・マスク氏率いる米電気自動車(EV)メーカー、テスラだろう。

  ところがブルームバーグが調査対象とするESG(環境・社会・ガバナンス)投資ファンド約1200社中、テスラ株を保有しているのはわずか86社。そのうちテスラが保有銘柄の上位10位に入っているファンドはたったの7社だ。

Elon Musk

イーロン・マスク氏

写真家:中尾由紀子/ブルームバーグ

  一方、会員制交流サイト(SNS)の米フェイスブックは個人情報流出スキャンダルや創業者の強力な議決権にもかかわらず、そうしたファンドの126社が株式を保有している。

  マスク氏が10年余り前に描いたテスラの構想は、少なくとも「化石燃料型経済からソーラーエネルギー型経済への移行を促す」という点で完璧だった。しかし今は、社会・ガバナンス面のパフォーマンスから同社の極めて高いバリュエーション(株価評価)を正当化することはできないと、ESG投資家から懸念されている。

  投資家は同社の取締役会について、最近の生産遅延で明らかとなったように製造に関して専門知識に欠ける上、マスク氏の取り巻きが多過ぎると主張。さらに、サステナビリティー(持続可能性)報告書の発表がなく、安全性など労務面の課題を監督するのが難しいと指摘し、EVや自動運転車に関する今後のインフラ変革を乗り切れないのではないかとの懸念を示した。

Responsible Choices?

More ESG funds hold Facebook than Tesla despite Tesla's green credentials

Source: Bloomberg

Note: From holdings of about 1,200 ESG mutual funds and ETFs

  5日に開催されるテスラの年次株主総会ではこうした課題が前面に押し出されることになる。オレゴン州やニューヨーク市の年金基金などは、取締役3人の再選に反対するなどしてガバナンス改革を求める見込みだ。テスラはコメントを控えている。

原題:Tesla Is Rejected by One Class of Investors Who Should Love It(抜粋)

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