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債券下落、米金利上昇や10年債入札控え売り圧力-日銀オペ減額警戒も

更新日時
  • 先物は5銭安の150円80銭で終了、長期金利0.045%に小幅上昇
  • 日銀オペ、しばらく時間空けてまた少額を減額か-メリル日本証

債券相場は下落。好調な雇用統計の内容を受けた前週末の米国市場での株高・債券安の流れを引き継いだことに加え、10年国債入札を翌日に控えて売り圧力が掛かった。日本銀行が前週末に長期国債の買い入れを減らしたことで、先行きの減額に対する警戒感がくすぶっているとの指摘も聞かれた。

  4日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前週末比3銭安の150円82銭で取引を開始。一時は150円77銭まで下落し、日中取引で5月23日以来の安値を付けた。午前10時10分の日銀金融調節でオペ買い入れ額が据え置かれると、下値は限定的となり、結局は5銭安の150円80銭で引けた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「海外市場の動きやあすの10年債入札を控えて調整気味の展開となり売りが優勢になった。日銀オペもしばらく時間を空けてまた少額を減額する可能性がある」と指摘。ただ、「減額のタイミングがよく分からないためトレードしにくい面があり、市場のアクティビティーは低下している感がある」と言う。

新発10年債の利回り推移

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.045%で寄り付き、その後も同水準で推移した。

  超長期ゾーンでは、新発20年物の164回債利回りが1bp高い0.52%、新発30年物58回債利回りは一時1.5bp高い0.73%、新発40年物の11回債利回りは1.5bp高い0.88%までそれぞれ上昇した。

  1日の米国債相場は下落。10年国債利回りは前日比4bp高い2.90%で引けた。5月の米雇用統計が市場の予想を上回る結果となったことから景気への楽観論が広がり、売りが優勢となった。一方、米株式相場は上昇し、ダウ工業株30種平均は0.9%高の24635.21ドルで取引を終えた。

日銀オペ

  日銀はこの日、中期債と超長期債を対象に長期国債買い入れオペを実施。各ゾーンの買い入れ額は前回から据え置かれた。オペ結果によると、応札倍率は残存期間1年超3年以下が5.09倍、3年超5年以下が3.56倍、10年超25年以下が3.42倍と、それぞれ前回を上回り、売り需要の強さが示された。一方、25年超は3.17倍に低下した。1日のオペでは5年超10年以下の買い入れ額が4300億円と、前回から200億円減額された。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

  一方、財務省は5日に10年利付国債の価格競争入札を実施する。表面利率は0.1%に据え置かれ、350回債のリオープン発行となる見込み。発行額は前回と同じ2兆2000億円程度となる。

  メリル日本証の大崎氏は、「オペの応札倍率が高かったところをみると、超長期ゾーンの減額を懸念して10年債に戻ってくることも考えられ、あすの入札に備える動きもあった可能性がある」と指摘。「入札は積極的に買う動きはなさそうだが、無難に終わるのではないか」とみる。

過去の10年債入札の結果はこちらをご覧下さい。


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