コンテンツにスキップする

スペイン:ラホイ首相不信任決議案、可決の見通し-1日に採決

  • 最大野党の社会労働党が可決に必要な票を確保
  • 決議案可決ならスペイン市場が混乱に陥る可能性、連立政権は短命か

スペインのラホイ首相への不信任決議案が可決される見通しとなり、同国市場が混乱に陥る可能性があることから、スペイン資産を保有する投資家は情勢を注視している。

  最大野党の社会労働党率いる野党勢力は同決議案可決に必要な票を集めたものの、ラホイ首相は辞任しない意向のため、1日に不信任案が採決される見通し。

  5月29日にスペイン10年債のドイツ10年債への上乗せスプレッドは136ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、この1年余りで最大に拡大。スペイン株の指標、IBEX35指数は、社会党が不信任決議案を提出した同月25日から5.3%下げている。

  スペインの銀行の劣後債の保証コストはイタリアの政治不安を背景に、5月中旬から約2倍に上昇した。株の見通しも同様に明るくない。

  マンGLGの共同ポートフォリオマネジャー、フィルミノ・モルガド氏は、「不確実性が高まっている時期には公益事業など、規制の対象になっていたり、政治の影響を受けたりする銘柄に投資したいとは思わない。銀行株は割安のようであり、見込まれているインフレ加速の恩恵を受ける可能性がある。しかし、スペイン国債利回りの急伸により、現在は難しい投資対象になっていると私は考える」と分析した。

Spanish Shares Fall

  社会労働党のサンチェス書記長は、最終的に総選挙を実施する計画だとしているが、理論上は2022年まで首相を続けることができる。

  ただサンチェス氏が首相に就任した場合、社会労働党の議席が下院(350議席)で84にとどまっていることが問題になる。反エスタブリッシュメント政党のポデモスやカタルーニャ自治州の独立を支持する勢力の支持により、サンチェス氏は新首相に就く見通しだが、ポデモスは既に、サンチェス氏が支持を表明している18年度予算案に反対する可能性があるとしている。

  スペインの資産運用会社ドゥナス・キャピタルのアルフォンソ・ベニート最高投資責任者(CIO)は、「この連立政権を長期的に維持するのは難しいだろう。私は6カ月を超えることはないとみている」と述べた。

原題:Ousting Spain’s Rajoy Leaves Markets Facing a Bumpy Ride(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE