Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株が下落、貿易巡る緊張で-原油も安い

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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

31日の米株式相場は下落。トランプ政権が重要な同盟国からの輸入に対する関税の発動を発表したことが嫌気された。

  • 米国株は下落、トランプ政権による関税発動の発表を嫌気
  • 米国債は下落、一時は逃避需要で上昇も終盤に売られる
  • NY原油は下落、米国での生産量増加が手掛かり
  • NY金は下落、4月の米個人消費支出の伸びで

  S&P500種株価指数はここ5営業日で4回目の下落。トランプ政権による関税発動の発表により、カナダやメキシコ、欧州連合(EU)との緊張が高まるとの懸念から、資本財や金融など幅広い分野で値下がりした。米国債市場では10年債利回りが一時2.82%まで下げる場面があった。

  S&P500種株価指数は前日比0.7%安の2705.27。ダウ工業株30種平均は251.94ドル(1%)下落の24415.84ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満上昇し2.86%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は下落。米政府統計で原油在庫の減少が示されたものの、米国の生産量が過去最高を更新したことが材料視された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は1.17ドル(1.7%)安の1バレル=67.04ドル。ロンドンICEの北海ブレント原油7月限は9セント上昇し77.59ドル。7月限はこの日が最終取引。8月限は16セント下落の77.56ドルだった。

  ニューヨーク金先物相場は下落。4月の米個人消費支出(PCE)が予想を上回る伸びとなったことなどが手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.1%安の1オンス=1304.70ドル。

  トランプ米政権は欧州連合(EU)とカナダ、メキシコ製の鉄鋼とアルミニウムへの関税を発動すると発表。こうした一方的な措置は世界の貿易秩序を乱す動きで、対象となった国の報復措置も相まって経済成長を阻害する恐れがある。

  政局混乱が続いていたイタリアではポピュリスト政党による連立政権樹立で合意に達し、法学教授のジュゼッペ・コンテ氏が首相に、エコノミストのジョバンニ・トリア氏が財務相に指名された。

  インベスコのチーフ世界市場ストラテジスト、クリスティーナ・フーパー氏は輸入関税を巡る動きについて、「現時点で市場が完全に織り込んでいるとは考えていないが、保護主義の面では究極の状態に一層近づきつつあるのは確実で、大きな問題になり得る」と加えた。

原題:Stocks Slide, Bonds Climb as Trade Tensions Rise: Markets Wrap(抜粋)
Crude Drops Amid Growing U.S. Output and Focus on OPEC Talks
PRECIOUS: Gold Sags as Economic Data Outweighs Trade-Angst Boost

(見出しを書き換え、第6段落以降を追加し、更新します.)
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