きょうの国内市況(5月31日):株式、債券、為替市場

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●日本株反発、イタリア懸念緩和と中国需要期待-輸出や化学高い

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  東京株式相場は反発。イタリアの政治不安に対する警戒が和らいだほか、中国の日用品の関税引き下げ観測から今後の需要増加を見込む買いが入った。輸送用機器や精密機器など輸出株、資生堂や花王など化学株が高い。ニューヨーク原油市況の反発で石油、商社株も上げた。

  TOPIXの終値は前日比11.32ポイント(0.7%)高の1747.45と9営業日ぶりに上昇、日経平均株価は183円30銭(0.8%)高の2万2201円82銭と3日ぶりに反発した。

  三菱UFJ国際投信・戦略運用部の石金淳チーフストラテジストは、「イタリア大統領が反EUではない連立政権樹立の方向に動いており、市場は今後のユーロ離脱など最悪事態は免れたと想定している。五つ星党首がEU離脱を望まないと明言したことも好感した」と言う。また、イタリア国債の入札が低調とならず、「資金流出に歯止めがかかったこともプラス」と話した。

  東証1部33業種は石油・石炭製品、ガラス・土石製品、精密機器、その他製品、化学、卸売、医薬品、サービス、食料品など27業種が上昇。下落は空運やパルプ・紙、海運、電気・ガスなど6業種。売買代金上位では、ゴールドマン・サックス証券が黒鉛電極の追加値上げが近いと予想した東海カーボン、JPモルガン証券が目標株価を1万円に上げた資生堂、自社株買いと消却が好感された住友大阪セメントが高い。半面、サイバーエージェントや第一三共、クレディ・スイス証券が投資判断を下げたシスメックスは安い。

  東証1部の売買高は22億6414万株、売買代金は4兆4334億円となり、それぞれ前日から42%、60%も増えた。値上がり銘柄数は1200、値下がりは796だった。

●債券は下落、過度のリスク回避修正で売り圧力-2年債入札は無難通過

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  債券相場は下落。イタリアの政治不安を背景に進んだ過度なリスク回避の動きが修正され、超長期債を中心に売り圧力が掛かり、利回り曲線はスティープ(傾斜)化した。

  現物債市場で新発20年物の164回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.505%で推移。新発30年物58回債利回りは0.715%、新発40年物の11回債利回りは0.865%と、それぞれ1.5bp上昇した。前日は新発20年債利回りが0.495%、新発30年債利回りが0.695%と、ともに4月19日以来の水準まで低下していた。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「円債相場はきのうの上昇分を吐き出す展開となり、イールドカーブはブルフラット(平たん)化の反動でスティープ気味になった」と指摘。「10年債利回り0.03%、20年債利回り0.5%を割り込むと戻り売りや利益確定売りが出やすい面もある」と言う。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債はまだ出合いがなく、28日以来の取引不成立となる可能性がある。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比6銭安の150円98銭で取引を開始。いったん151円00銭まで水準を切り上げた後は150円96銭まで下落。その後は午前に形成されたレンジ内での動きが続き、結局は7銭安の150円97銭で引けた。

  財務省が実施した2年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円49銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想と一致した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.91倍と、前回の5.39倍を下回った。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は6厘と、前回の1厘から拡大した。

●ドル・円は小幅安、伊政局・米通商政策に不透明感-月末資金フローも

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  東京外国為替市場のドル・円相場は小幅安。イタリア政治情勢や米通商政策を巡る不透明感が強いことに加え、月末・月初のレパトリ(本国への資金還流)などの資金フローもあり、ドル売り・円買いが優勢となった。

  ドル・円相場は午後3時13分現在、前日比0.1%安の1ドル=108円77銭。朝方に付けた108円91銭から108円54銭まで下落した後、午後に入り下げ渋った。前日の海外市場では一時109円07銭と109円台を回復する場面があった。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)マーケッツ本部の吉利重毅外国為替・コモディティー営業部長は、「イタリア政局不安に対する過度なリスク回避はいったん落ち着いたものの、どう収束するかみえず、リスクを落とす動きは出ざるを得ない」と指摘。「米国がカナダとメキシコ、欧州連合(EU)に鉄鋼・アルミ関税を発動するとの報道もあり、米中貿易問題や自動車関税問題なども含め、米保護主義への警戒もドル・円の重しの一つ」と語った。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.1676ドル。一方、ユーロ・円相場はほぼ変わらずの1ユーロ=127円01銭で推移している。

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