「押し目買い」は過去の遺物か、社債保有リスク抑制を-PIMCO

  • 米経済は中期的に底の浅い長めのリセッションに突入する公算
  • 次の景気後退は以前より危険度高め、政策対応の余地は限られる

近年のおおむね良好な金融市場環境がリセッション(景気後退)や極端な経済ナショナリズム、富の再配分に道を譲る可能性を知って、投資家はショックを受ける可能性がある。パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)がこう指摘した。

  PIMCOは向こう3-5年の見通しを示したリポートで、中央銀行が「市場にあまり優しくない」姿勢を取る可能性を指摘。社債保有リスクを減らし、ユーロ圏周辺国に対するエクスポージャーを抑制するよう顧客に勧めた。一方で新興国市場投資については依然として長期的な恩恵を予想した。

  PIMCOは「2008年の危機以来、経済の悪いニュースは通常、政策当局者が迅速に対応してきただけに、金融資産にとっては良いニュースと解釈されてきた。しかし、この『押し目買い』心理は持続しない可能性がある」と指摘した。

  PIMCO幹部のヨアヒム・フェルズ、アンドルー・ボールズ、ダニエル・アイバシンの3氏は同リポートで、向こう3-5年に米経済がリセッション入りする可能性は高いと予想。「短期間のV字型というよりも、中華鍋や皿のような形で底が比較的浅く、期間が長めの景気後退になる見通しに傾いている」と述べた。

  米国のリセッションが浅めになる理由として、企業や住宅の過剰投資や行き過ぎた消費の兆候がない点に言及。ただ、低金利や多額の財政赤字で政策対応の余地が限られるため期間は長めになると予測した。

  PIMCOによると、インフレ期待が極めて低く、ユーロ圏の構造的な弱さもある上に、富の再配分や没収を目指すポピュリストの反撃といったリスクもあるため、次の景気後退は危険度が高くなる可能性もあるという。

原題:Buy-The-Dip May Be Relic of the Past for Investors, Pimco Says(抜粋)

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