中国人民銀、預金準備率を再び引き下げも-銀行の返済負担軽減に向け

  • 銀行が抱えるMLF資金の年内償還分は約50兆円相当
  • 人民銀は7月に動くとスタンダードチャータード、納税期など理由に

中国人民銀行(中央銀行)が市中銀行の預金準備率を引き下げる可能性が高まりつつある。

  市中銀行が人民銀の中期貸出制度(MLF)を通じて得た資金の内、2兆9300億元(約50兆円)相当の償還が年内に予定されている。このため、人民銀が近く4月に用いた戦略を再び採用する可能性があるとの観測が一部アナリストの間で広がっている。その戦略とは、預金準備率引き下げにより銀行の流動性を確保し、債務返済を可能にすることだ。

  4月に預金準備率が1ポイント引き下げられたことで銀行の返済負担はやや軽減されたものの、MLFを通じた当初資金の80%余りが依然として貸出残高となっている。四半期ごとの当局の査定が間近に迫っているほか、6月の短期債務の返済期限や7月の納税期を控えていることもあり、銀行は資金確保を迫られている。

Maturities Wall

Banks had faced heavy repayment schedule this year before RRR cut

Bloomberg

Note: The PBOC hasn't given full data on the impact of the April RRR cut, which unleashed 900 billion yuan for MLF repayment, on remaining obligations for the year

  スタンダードチャータードの中国担当チーフエコノミスト、丁爽氏(香港在勤)は「中国が7月に預金準備率を再び引き下げる機は熟してくるだろう」と指摘。「政策担当者は銀行の圧力を和らげ、中小企業への融資を促す必要がある」と述べた。
  
原題:The $457 Billion Reason for China to Cut Reserve Ratio Again (1)(抜粋)

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